貨物列車の音もかっこいい
トイレは済まされましたか?それでは後半の開演です。
ここからは、あまり知られていない貨物列車の通過音特集です。
貨物列車は、先頭の機関車と後ろに続く貨物車とで演奏がまったく異なるところがポイントです。そのあたりを思い浮かべながら聴いてみてください。
まず後半1曲目は大迫力のタンク車から。先頭を引く機関車の荒々しさと、無秩序なようで根底にしっかりとリズムのあるタンク車のレール連打をお聴き逃しなく!
ロングトーンにドップラー効果をかけて変化をつける機関車、そして3拍子を刻みながら、ところどころで激しいレール連打とスキール音を聴かせるタンク車、熱いパッションがほとばしる、見事な連携の演奏でした。後半、徐々にテンポが上がっていくアレンジは軽快感を出すことに成功しています。
続いてはちょっと変わった曲。まずは聴いてみてください。
パンタグラフが架線を擦る音が生々しい、重量感のある機関車が通過したあとに続くのは3拍子を刻むコンテナ車。このままノリの良い曲で続くのかと思いきや、突如早い2拍子になり、まるで混沌とした阿波踊りのような激しいリズムの愉快な曲に変貌します。
貨物列車がフェードアウトしたあとに残るのは車庫に入った電車の音。最後は何かのスイッチが切り替わった音が気持ち良く響き渡ります。
1曲の中で拍子やリズムが次々に変化して行くという、非常に現代的なアプローチの曲と言えるでしょう。 |