相変わらず展示会によく行く。先週末は幕張メッセで「全日本模型ホビーショー」と「国際フラワーEXPO」が開催されたので行ってみた。
模型と花。
ものすごく乱暴に言ってしまうと、生きてゆくうえにどっちもいらないものである。でもいるのだ。いらないんだけど、いる。
そういう理屈をこえた熱い空気が吸えそうなふたつの展示会だ。(林 雄司)
止まらない凝り・ホビーショー
「魂は細部に宿る」なんて言葉を引用するまでもなく、当然のようにディテールにこだわった展示品が目立った。
僕が細かいところばかり見ているので気になるのかもしれないが、見てるだけで嬉しくなる凝りかただ。
傍観者のつもりで見に行ったのに次々と買っている。
最初、買った物をかばんに入れていたが、いつのまにかかばんに入り切らなくなって両手にぶら下げていた。結婚式帰りみたいになっていた。
いや、ラジコン用パイロットをジオラマ用のビルのうえにおいたら合羽橋の入り口みたいになるんじゃないか、そんなことを思ったのだ。
お、我ながらナイスアイデア!と思ったのだが、考えてみれば僕が合羽橋のミニチュアを作る必要は全くない。衝動買いの理由が欲しかっただけといえばその通りだ。
長居すると危険だ
童友社というメーカーのブースでは城プラモがこれでもかといわんばかりに展示されていた。
これ以上いるとお金がどんどん減ってゆくので(毒の沼にはいってどんどん体力が減って行くように)、早めにフラワーEXPOに移動することにした。
砂利の進化・フラワーEXPO
さて、国際フラワーEXPOである。花があふれる会場のなか、僕が気になったのは砂利だ。
いきなり細かい視点で恐縮だが、僕はこれまで砂利についてほとんど考えたことがなかった。なんのために敷いてあるのかもどっから持ってきたのかも。見えてるけど見てなかった。
しかし会場には砂利が主役の展示がいくつもあったのだ。
防犯ジャリは踏むと「ギュッ」っと結構な大きさの音が鳴る。しかし石は割れておらず、ずーっと鳴っている。石同士がこすれる音なのだろう。
これを庭に敷いておけば不審者が入っても音で気づくのだ。
しかし、この防犯ジャリ、もうすでに一般的なものらしい。さらに進化したものも展示されていた。業界の動向は次のステップに進んでいたのだ。
音が鳴るジャリのあいだに人工芝が植えてある。見た目は芝でありながら歩くとやっぱりジャリジャリ音がするのだ。しかもシートになっているのでメンテナンスも楽。
音がなるだけじゃなくて人工芝でシートだ。まいった。僕はジャリについて無知すぎだ。
別の方向に進化しているジャリもあった。