街の描かれた白地図にペンをあてると、その場所の音がきこえるという展示を体験したことがある。
中居伊織さんによる「streetscape」という作品。その場所の情景が浮かんでくるようでびっくりした。
今回はそれをウェブ上で真似してみようという試みです。
(今回の記事はできればイヤホンかヘッドホンでお聴きください。臨場感が違いますよ!)
(text by 三土たつお)
作りたいのは、地図上にマウスカーソルを持っていくと、そこの音が聞こえるというようなもの。
まずは、一点で音が鳴っていて、マウスをそこに近づけると音も次第に大きくなるというサンプルをつくってみる。次の図で、まんなかの黄色い円にマウスを近づけてみてください(音が出ます)。
中央から水の音がするサンプル
マウスを近づけると音が大きくなり、遠ざけると小さくなる。(ついでに、マウスの位置によって音の聞こえてくる方向も変わります)。
こういう音のなる場所を、白地図の上に何箇所も置いてやる(多ければ多いほどいい)。そうすれば、ひとまずは音の出る地図と呼んでいいものができるんじゃないだろうか。
上の例のような生活音というのはなかなか素敵なものだ。目を閉じると、まるで本当に水が流れているように聞こえて面白い。
街に出る前に、まずは自分の家を使って音の出る地図(というか間取り図)を作ってみたいと思います。