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フェティッシュの火曜日
 
もし熊と戦わば


北海道に来て、山に入ると「熊出没中」の立看板が。

怖いとかいないだろとか森のくまさんだとか馴染みのない者にとってはリアリティも希薄である。

しかしよく考えてみると、いざ熊に出会ったら私たちはどうすればいいのか。

知らなければ死ぬ。ライフハック!(本当の意味で)

(text by 大北栄人、bear by 石川大樹



かつて熊は北海道の生態系のトップであり、王様であった。狩猟採集民は熊を崇め称えて共生する術を身につけていた。

そして農耕民族である私たちがやってきて熊は追いやられた。いや、私たちも共生したい。しかしできない。そこにあるのは、悲しみだ。


ヒグマ
全長は2m程度

 

悲しみの理由

タレントの陣内さんは結婚式で「ともに歩き♪ともに探し♪ともになんとか〜♪」と高らかに歌い上げた。あの人も共生したかったのである。

今の僕は陣内さんの気持ちで、熊が藤原紀香だ。
だったらどうして陣内さんと藤原紀香が戦わなければならないのだろう。

「共に生きたい」と歌っている陣内さんの背後から猛然と襲い掛かる藤原紀香熊。それは本当に悲しいことじゃないか。

この場合、さらに悲しいことには、熊紀香も「‥‥殺られる!!」とピンときたから陣内さんに襲い掛かった、ということだ。

熊も紀香も生きるか死ぬかなのだ。


熊が出ると聞いても、北海道の自然の魅力にはかなわない
細部までじ見入ってしまう

 

熊の心配をしつつ山に入る

やってきたのは北海道東部にある標津町のポー川自然公園。湿原を抜けて山に入る。北海道の山は植生が違うのか見るもの全てが新鮮で、訪れる価値はあると思う。

入り口では鈴を渡され「熊の通り道とぶつかってるところがあるから、出るかもしれないよ。」と言われた。

熊が出ると聞いても、旅行者としてなかなか引き下がれない魅力が北海道の自然にはあるので複雑な思いでいると‥‥


「熊出没中」の看板に出会った。やはり出るのだ。

 

今何かいなかっただろうか。

注意してよく見てみると‥‥

 

なんと‥‥

 

熊の対処法について何も知らないので、資料をあたります

熊を知り、己を知れば、百戦危うからず

ということで、僕は実際に熊(なんと本物である!)と出会ってしまったわけだが、さてどうしよう。

現実的に考えて、こちらが無傷で熊を撃退するのが一番の共生方法だろう。傷を負うことは後々の「クマの駆除」につながる。あと死ぬしな。

みんながどうすればいいのか学習しておくこと、これが共生の道なんじゃないか。

ここからは「熊と出会ったときにどうすればいいか」を実践しながら紹介していこう。

 

被害の防止

もちろん出会わないにこしたことはない。鈴で人間の存在を知らせるのだ。言うまでもなく人間も恐ろしい動物であり、熊も回避してくれることだろう。

鉈(なた)も持って歩け、と書いてある。こちらは護身用途だが旅行者が携帯するのは難しい。空港で「鉈持ってきちゃダメよ」と怒られるのは恥ずかしい。


自然公園入り口で貸与された鈴

 

死んだフリはNG

有名な話ではあるが、死んだフリはもちろんNG。とっさの際にパニックになって死んだフリをしてしまうこともあるかもしれない。もう一度確認しておこう。

襲われた際、死んだフリをして無事に助かった例はないに等しいらしい。どこかかじられる程度で済めばいいが、小さいころに奈良漬の店で鹿(奈良だから)におしりをなめられて泣いた僕である。多分、僕は死んでしまうことだろう。


死んだフリをすれば本当に死ぬ

予備知識はこれくらいにして、いよいよ実践にうつる。段階を踏みながら紹介していこう。



 

 
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