点滅しているものを探す

いきなり揚げ足を取るようで申し訳ないのだが、ドリカムの歌では「ブレーキランプを5回点滅」となっている。しかし、それは間違いなのではないだろうか？　ブレーキを5回も連続して踏んだら、車がガクンガグンしてしまう。きっとあれはハザードランプなのだと思う。車を運転していて割り込ませてもらった時、ハザートランプを点滅させて「ありがとう」と伝えるアレと同じ要領だ。

そこで、まずはドリカムの歌通り、ハザードランプの点滅を探してみた。

明治通り沿いに停車していたバンである。色々な器材が積み込まれていたので、きっと何かの作業中なのだ。それでも、ハザードランプの点滅を「ア・イ・シ・テ・ル」と解釈すると、グッとロマンチックになってくる。ああ、この人と一緒に作業がしたい。後ろで見てる人たちは、きっとそんな風に思うだろう。

本家のアイシテルのサインを確認したところで、ここからはドリカム以外のアイシテルのサインを見ていこう。

まずはアイシテルの左折。

明治通りから青山通りへと左折を試みるタクシー。ウインカーを点滅させて後続車へ「アイシテルのサイン」を送っている。

右折車専用の信号機である。黄色信号の点滅で注意を促しながらも、最終的には「右折青」のシグナルでそっと愛を伝えた。

青信号の点滅によりもうすぐ赤に変わってしまう旨を伝えつつ、走る女性に向かって「アイシテル」と伝えている。しかし、最後の「ル」がトラックで吹き飛ばされてしまい、「アイシテ」とお願いする形になってしまった。

東急リバブルのネオンである。「アイシテル」を当てはめようとすると、「東急リバブ」となってしまう。「ル」が一つ余計なのだ。アイシテルのサインをネオンから送るとしたら、「東急リバブ」と改名する事をお勧めする。

「未来予想図2」の2番では、バイクのメットを5回ぶつけて「アイシテル」を確かめ合う二人の姿も描写されている。お互いの頭突きで愛を深めている訳だ。という事は点滅だけでなく、行為でも「アイシテル」を伝える事が出来るはずである。

例えば交通整理のおじさん。

笛をくわえ、警棒を振ってバスを誘導しているが、実は「アイシテル」のサインも送っているのだ。

バスではなく歩行者を誘導する場合でも、

姿勢よく、礼儀正しく旗を振り「アイシテル」と伝えている。礼儀正しい割りには、「アイシテル」とタメ口な事には目をつぶろう。

更なるアイシテルのサインは次ページで紹介する。