地獄はどんなところか
「天国のスプーンと地獄のスプーン」というお話しをご存じだろうか。
天国にも地獄にも同じ食べ物と同じスプーンがあるのに、地獄にいる人は飢えに苦しみ、天国の人たちは充分に満ち足りているという話しだ。
天国でも地獄でも、食堂には大きな釜があり、その中に粥が入っている。
人々に渡されるのは長い長い柄のスプーン。
それを使って粥を食べなければならない。
では、天国と地獄はなぜ違うのか。
地獄の人々は、そのスプーンでなんとか粥を口に運ぼうとするのだが、長い柄のせいで食べることができずに飢え苦しんでいる。
ところが天国では、同じ長い柄のスプーンを使って、食事に居合わせた者どうしが向かい合ってお互いに粥を食べさせあうので、飢えることなく幸せに過ごしているというのだ。 |