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ひらめきの月曜日
 
温泉?宴会?見楓会ってなんだろう

 

■宿についた

観光も済ませ、宿に到着。
しかし休んでいるヒマはない。
観楓会でやらなければいけないことはまだまだあるのだ。


■E・Yさん(63)女性 の場合
「部屋でみんなでトランプをしてすごく盛り上がった」

中学生の修学旅行みたいですが、温泉旅行にはありがちです。
うっかり盛り上がってしまって、止め時が見つからないまま深夜までズルズルと。
そして翌朝、眠くて朝風呂を逃してしまったり。
これもまた一種の“温泉マジック”といえましょう。


さて、私も実行してみたいと思います。
あいにく、一緒に盛り上がってくれる仲間たちもいないので、こんな感じで。


1人でソリティア。
自力でやるソリティア、面倒くさいよー。

 

さて次もトランプと似たようなパターンなのですが、


■S・Kさん(36)男性 の場合
「社長主催のマージャン大会。社長つえー!いっぱいもってかれた」

このS・Kさんはこの日、「人生の強者は、マージャンも強者だ」と悟ったそうです。

では、私もマージャンに挑戦してみましょう。
といっても、マージャンよくわからないのですが。
おまけに相手も道具もないので、ニンテンドーDSのマージャンソフトを持ってきました。


ピーチ姫、マージャンつえー。
勝てないのでイヤになってきてます。

 

このように、宴会、温泉のあいまは、部屋で好きなように仲間たちとくつろいだり遊んだりするのでしょうが、それとはまた違った過ごし方をしている人がいるようです。


■M・Oさん(40)男性 の場合
「ノートパソコンを持って行ったので部屋で仕事をした」

切ない!
温泉宿にまで来て仕事!

このM・Oさん、バスの中で1人でクロスワード・パズルをしていた方ですね。
あまり親しくない人たちと同じ部屋割りになってしまったのでしょうか。
それもまたありがちです。
それとも、本当に忙しかったのに、観楓会に来ざるをえなかったのでしょうか。
気になります。


それはさておき、このために私もノートパソコンを持参しましたよ。
あいにくか、それとも幸いか、今やる仕事はありません。
仕方がないので、今日撮った画像を取り込んだり、記事に使う準備を始めました。

こんな環境で仕事をしていると、温泉宿で執筆活動をする文豪になったような気持ちになり、ちょっとうれしいです。
人間、気は持ちようです。

温泉で仕事=文豪の気分。
でも結局ソリティア。

 

さてそれではこのへんで部屋を出てみましょう。
温泉宿といえばおなじみの!というあのコーナーです。


■T・Kさん(35)男性 の場合
「ホテルのゲーセンで、懐かしいゲームがあったので盛り上がった」


そうです、温泉宿のゲームコーナーと言えば、ある意味、遺産です。宝の山です。
絶対、普通のゲームセンターではお目にかかれないような、なつかしゲームと出会えます。
しかも、一体どの世代のゲームが並んでいるかは宿次第で、まったく予測ができないのも魅力のひとつです。

というわけで、私もゲームコーナーに行ってみました。


時代が10年くらい止まっているこの空間がたまらない。
学生時代にやった自転車タイプの筐体、なつかしー!

ミッフィーとキティを足してふやかしたようなヌイグルミにチャレンジ。
もう少しで取れそうだったのに!がしかし冷静に考えると、欲しいか、コレ。恐るべし温泉マジック。

 

「宴会をした」という回答は皆さん寄せてくださったのだが、その中にこのような回答もあった。


■A・Mさん(61)男性 の場合
「宴会のビンゴ大会で健康器具(運動するボールの様な物)をもらいました」


なるほど、確かに宴会でビンゴ大会はよく見られます。
私は宴会はしなかったのですが、ホテルのイベントとして、1人1000円で参加できるビンゴ大会が開催されていたので、それに参加してみました。

1人1000円という値段設定はお高いと思うのですが、ゾロゾロ集まってくる泊り客の皆さん。
ビンゴ画面に出てくる数字に一喜一憂する皆さん。
もらえる商品群も、失礼ながら、微妙なんですが、それでもビンゴになると盛り上がる皆さん。

温泉マジックだー!
これが温泉マジックだー!


かくいう私も、早めにビンゴして、青いクッション?ぬいぐるみ?をいただき、かなりうれしかったんで、いいんです、温泉マジックでも。


予想に反して大盛り上がりのビンゴ会場。
リーチしました!

3番目くらいにビンゴ完成!商品のラインナップは…微妙…。
こちらの青い物をいただきました。翌日、バッグに入らなくて…。

 

なんだかんだいって観楓会を楽しんでいるわけですが、ちょっと不安だったので宴会場をウロウロしてみました。


■加藤の場合
「宴会場を覗いたり、聞き耳を立てたりして、他の皆さんがどんな観楓会を過ごしているのかチェックしてみた」


基本的には皆さんフツーの宴会をしてらっしゃいました。
大人数で、もう宴もたけなわになっている宴会なら、混ざってもわからないんじゃないだろうかとも思いましたが、混ざる勇気が出ませんでした。

ある宴会では、管理職らしき男性がマイクを持って司会をしていたのですが、それがもうプロ級。
トークでどっかんどっかん、みんなを笑わせているのです。
こんな上司がいる会社、いいなあ。

こんな風によそさまの宴会を探っていると、「自分の宴会場がわからなくなった客」だと思われ、ホテルの従業員さんが笑顔で声をかけてくれました。
3人も。
すみません。


よそさまの盛り上がりがうらやましい。

 

さて、温泉宿の夜はふけていく。
観楓会でこんなことをしている人もいましたよ。


■A・Kさん(35)女性 の場合
「女の人みんなでストリップを見に行ったよ!すごかった!」


何がどうすごかったのか気になるところですが、女の人の方がこういう時、妙に度胸がすわっていたりするものです。

登別温泉にはストリップ劇場があります。
私も看板だけは見たことがありました。

私も行っとくべきか!?

でも、怖いよー!

迷いながら、ストリップ劇場の前まで行ってみました。


電気がついていない!看板が不自然に塗りつぶされている!

 

あいにくストリップ劇場はもう営業していないようです。
昔は左右にも看板がありましたし、もっときらびやかだったような記憶があるのですが。

大人の階段を一歩上がれず、残念なような、ホッとしたような気持ちで、このまま温泉街に向かいました。


温泉旅行に来たからには、やはりお土産は買って帰らなければならないでしょう。
こんな回答がありました。


■K・Mさん(56)男性 の場合
「変な御土産を買ってしまった様で、娘に不評だった」


そうですね、お父さんのお土産というのは、食べ物以外だと対処に困ることが多かったです、我が家でも。

私の父の場合、よく木刀を買って来ていました。
小さい頃は「ワーイ」なんてチャンバラごっこをして遊んでいましたが、自分が高校生になったあたりから、父が木刀を買ってくるたびに「お父さん、中学生だって買わないよ」と心の中でツッコんだものです。


それはさておき、「娘に不評な変なお土産」って何だろう。
「喜ばれるためのお土産物選び」はいつもやっていますが、 「喜ばれないためのお土産物選び」は初めてです。 その視点で見回してみると、お土産物屋の店内が新鮮に見えます。

「喜ばれないもの、喜ばれないもの…」

これがまた、お土産物屋には山のようにあるのだ、微妙な品が。
そんなわけでかなり迷いつつ、お土産物を購入。


お土産物屋の木刀を見ると思い出す。「お父さん…」
「変なお土産」…このあたりでどうだろう。

 

■観楓会って…

ひとさまの観楓会体験をなぞってみて、観楓会についてわかったことがあります。
ひとつは、

  • 単なる温泉旅行だ。

うん、なんとなくわかっていたけど、どこの観楓会も似たり寄ったり、特に変わったことをするわけではないようです。

そして今回、「やっぱりみんなそうだったのか!」と発見したことがありました。それは、

  • みんな特に紅葉は見てない。

観楓会、という名前なのに。

アンケート回答でも「紅葉を見た」もしくはそれに類することは書かれていませんでした。
まわりに聞いてもみましたが、やはり紅葉をメインにしていた人はおらず。
そもそも、日暮れの早い北海道で、なおかつあわただしい団体の温泉旅行で、ゆっくり紅葉を眺めている時間はとりにくいのかもしれませんね。

というわけで、北海道の行事「観楓会」ですが、最近では観楓会を開催する会社もめっきり減っているようです。
北海道以外の方でも、いかがでしょうか、観楓会。

ペナント、貼ってみた。旅行のことを絶対忘れられない存在感。

 


■おまけ

以前の観楓会では紅葉が見られなかったけれど、今回こそは!と、早起きして紅葉を撮ってきました。
紅葉シーズンに突入していない地域の皆さん、一足先に紅葉をお楽しみください。


 

 

 


 
 
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