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ちしきの金曜日
 
そうだ、島鉄乗らなきゃ

 

ドアは手動だ!


レトロ車両

キハ20型は昭和30年代に製造された車両ということで、随所にその古さが見てとれる。

まずドアが手動。
これは開ける時だけが手動で、閉まるのは自動。
「列車のドアは自動」という概念がすっかりすり込まれているだけに新鮮で楽しい。

それからゴミ箱があったり、物を置く台が付いてたりと、わりといろいろ便利。都会の通勤電車よりずっと居住性がよく、快適だ。

天井のエアコンと扇風機もどこかレトロな味わい
くず入れもある。
木の台が付いてるのもいい感じ
トイレも付いてる。停車中は使用しないでください。
(ウンコ中に列車が止まりそうになったら引っ込めろ)
かぶり付き席
かぶり付き席からの眺め

最後の見どころはコレ。思いっきりビーチの中を進む。真夏に通ってみたかった。 (白浜海水浴場前〜加津佐間

終点・加津佐駅

終点・加津佐駅に到着

海水浴場の目の前を通ったり、小浜鉄道の廃線跡を彷彿させるような両脇を木に囲まれた線路を通ったり、トンネルを通ったりと様々な車窓からの眺めを楽しみながら、やがて列車は終点・加津佐駅に到着。

着いたけどそもそも目的は無かったので
ぶらぶらその辺を散歩する。

加津佐は島原半島のほぼ最南端にある駅。
駅の目の前、ホームから見えるところが海水浴場となっている。駅を出たところにいきなりボートが置いてあったり、植木鉢が並んでいたり。のんびりぶらぶらしてる私の心とシンクロするかように、のどかだった。

駅を出るといきなりボートが置いてある
植木鉢も並んでいた。
列車好きと思われる人々が
ワラワラと集まって来て写真撮ってた。
駅前の海水浴場

帰路へ&裏話

というわけで、端から端まで乗るという目的もトロッコ列車に乗るという目的も達し、帰路へ。大満足の旅だった。

以上で終わりです。

が、まとめの代わりに
最後に少し裏話的なことを書こうと思います。

三本ヒゲのキハ2003

記事では一日で全てを回ったような感じに書いてましたが、実は計3回行きました。

1回目は一人で。
2回目は知り合いの鉄オタ長崎代表(と私が勝手に呼んでいる)ナガノさんや、長崎県観光振興推進本部という固そうな名前のところで「Go!Go!ともっち!」という柔いタイトルのブログを書いている、ともっちさんらと一緒に。が、天気があいにくの雨になってしまい、結局その日は下見っぽくなってしまった。

ん?いつもだったら雨でもそのまま記事にしてるじゃないか?と言われそうだが、しかし今回はいつの間にか
「晴れの日の写真を残したい!」
という気持ちに傾いていたのだ。

雨のトロッコ列車にも乗った。窓が無いのがデメリットに…

そして3回目は娘と2人で。
「トロッコに乗ってかんざらしを食べよう!」
と言ったら
「ヤッター!ヤッター!」
と言ってついて来た。かんざらしをことのほか気に入った様子だった。

「島原の子守唄」の像をさわる娘

ナガノさんの話はいろいろと参考になった。
それまで私はキハ20型とか言われてもピンと来なかったが、話を聞いて意識するようになった。たしかにあれはよかった。

彼は「時刻表は読み物」とか「ダイヤ改正ってワクワクしますね」とか時々言ってるのだが、私にはまだ理解できない。いつかその気持ちが分かるようになりたいと密かに思っている。

おどみゃ島鉄号のイラストは、島原の子守唄

彼はまた、あちこちの駅で入場券を買って日付を入れてもらっていた。私には謎の行動に見えたのだが、そういえば切符集めも趣味らしく、「切符展示館」なるブログも書いてる。このブログはものすごくアクセス数が低いらしく、以前聞いた時は一日一ケタと言っていた。にも関わらず、熱心に更新している。そういう姿勢はすごく好きなので是非続けてほしい。

諫早駅に帰着 (九州は日が長い)

参考リンク

島原鉄道
姫松屋 (具雑煮)
島原水屋敷 (かんざらし)
青い理髪館 (喫茶店)


 
 
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