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ひらめきの月曜日
 
ギャング釣りで貝とか釣ってきた

仕掛けを投げる

仕掛けの準備ができたら、海に向かって思いっきりぶん投げる。ちなみにKさんの仕掛けは、市販の天秤だとオモリの号数が微妙に気に入らないということで手作りだそうだ。さすが。

仕掛けを飛ばす最低目安は100メートルで、遠くへ飛ばせた方が攻められる範囲が広がるので有利らしい。100メートルっていったらどんなに足の早い人だって10秒はかかる距離である。

普段の釣りでそんなに飛ばすことはまずないので、とりあえずKさんに実演してもらった。

ビューン。

それほど力を入れて投げているようには見えないのに、仕掛けがすごい勢いでぶっ飛んでいった。上の動画だとどこに飛んでいったのかちっともわからないと思うが。

釣り方は、投げたら巻く、投げたら巻く、延々これの繰り返し。これで魚や貝を引っかけるのだ。釣りというよりはプライベート底引き網漁である。これで今の季節だと、魚だったらカレイ、貝だったらバカ貝(寿司ネタのアオヤギ)が引っかかるらしい。

こんな方法で本当に海の中の生き物が捕れるとはとても思えない。どこかの国の拷問で、穴を掘らせてすぐその穴を埋めさせるというのを繰り返すと聞いたことがあるのだが、まさにそんな感じである。

 

とりあえずやってみる

釣れる気はちっともしないのだが、見ていてもしょうがないので私もやってみる。

大きく振りかぶって、大海原に向かってビューン。


投げようとしている人の近くに寄ったら絶対ダメですよ。 遠くに投げるのって楽しい。

なるほど。これで魚や貝が釣れるかどうかは置いておいて、とりあえず思いっきり仕掛けを投げるというのが単純に楽しい。糸を見ればどれくらい飛んだのかもわかるし。拷問ではなくて一種のスポーツのようである。

ゴルフの打ちっ放しならぬギャングの投げっぱなしだ。


投げるのは楽しいが、この広い海で、うまく獲物を針に引っかけられる気がしない。 投げるとき指先が痛いので絆創膏を巻いた。関係ないけれど山形だとカットバンっていっていたな。

 

本当に貝が釣れた

こんな方法で釣れる気がまったくしないのだが、とりあえず教わったとおりに投げたり巻いたりしていると、Kさんが「貝が釣れたよー」とやってきた。


あ、本当に貝が釣れている。

二つの釣り針にバカ貝とツメタ貝というでっかいカタツムリみたいなのが見事に引っかかっている。海中で口を開けたり舌を出している油断している貝に針が引っかかるのだそうだ。

すげえ。

 

やる気になった

Kさんが貝を釣ったのを見て俄然やる気になった。

何回か投げているうちにどうにか100メートル程飛ばせるようになり、調子よくリールを巻いていると、急にゴミでも引っかけたように重くなった。

貝にしては重すぎる。

慎重にリールを巻いていると、逃げようとする反応が。

…魚だ!


まさかまさかの魚が掛かった!

ちょっとパニック気味になりワーワーと大騒ぎしながらリールを巻き続ける。岸近くまで仕掛けを寄せると、30センチほどのカレイが(ヒラメかも知れない)掛かっているのを確認。スゴいぞ俺。

まさかの本命カレイを目視して、さらにパニックになったところで、リールを巻きすぎて手前のテトラに魚をぶつけてしまい、釣り針が外れてしまった。ダサいぞ俺。

あーぁ。


がっかり。

海へと帰っていくカレイ。さようなら私の晩御飯。

私の大騒ぎで集まっていたギャラリーから大きな溜め息が漏れた。


カレイをこの目で見ただけにがっかり度が高い。

ギャング釣りで本当に魚が釣れるのか半信半疑だったので、釣り方は聞いていたのだが、釣り上げ方まで聞いていなかった。

釣れたら一気に抜き上げてしまうか、テトラにぶつかる前に網で掬ってしまわないといけないそうだ。そりゃそうだ。


Tさん 「まあ、よくあることだよね。」
Sさん 「彼はいつもいいところまでいくのですが、ツメが甘いんですよ。」
Tさん 「ほら、たまたま針の掛かり方が悪かったんだよ。」
Sさん 「いや、単にああいう芸風なんでしょう。」
Tさん 「じゃあ、しょうがないね。」

今年一番悔しい。悔しいのでカレイが釣れるまで続けることにした。


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