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ひらめきの月曜日
 
グルメライターと行く『本物のグルメV.S.B級グルメ』対決!

スイーツ対決編


有楽町イトシアの中でも、ひときわ異彩を放つ。

ワッフルの元となるもの。赤いのは、イチゴが入っているから

上のとろとろした液体を型に流し込み、高温で調理すると完成。おいしそうな甘い香りが辺りに漂います

小石原さんのおすすめスイーツ

締めはやっぱり甘いものだ。と言うわけで、最後はスイーツ対決。

小石原さんのおすすめスイーツは、最近有楽町にオープンした複合施設、イトシアの中にあるベルギーワッフルのお店Silvius Brabo(シルビウスブラボー)だ。舌をかみそうな名前だが、これはベルギーの民話に由来するんだとか。

店員さん「『シルビウスブラボー』とは、ベルギーの都市『アントワープ』の名前の由来になった人なんです」
梅田「アントワープという町は僕も知ってます」
店員さん「その昔、アントワープの川のほとりに、巨人が居て、通行人から通行税をとり人々を困らせていたそうです。そのとき、ローマの兵士シルビウスブラボーは巨人の手をとって投げたという伝説があるんです」
梅田「へー」

ちなみに、アントワープという都市は訳すと「アント」=手、「ワープ」=投げるという意味で、都市名はシルビウスの先ほどの伝説に由来する。アントワープは無理やり和訳すると手投市(てなげし)といったところか。

調理場にお邪魔して調理の行程を見学することに。

梅田「これがワッフルの元となる液体ですか。赤いですね」
調理人「潰したイチゴを入れているんですよ。このほかに、プレーンと、チョコが入ったものと、3種類のワッフルがあるんですよ」

そうこうしているうちに型に流し込みはじめた。鉄板は300度らしい。あっという間に生地が出来上がっていく。一度ひっくり返して、ふたを開けるともくもくと湯気が立つ中、カリカリおいしそうなベルギーワッフルが姿を現した。

≪調理のこだわり≫

こだわりはやはりなんと言ってもワッフルを石焼で提供すること。こうすることによって、温度を一番おいしい状態に保つことができる。デコレーションが溶けるんじゃないか、と心配したくなるが、何度も実験を積み重ね、現在の形に落ち着いたようだ。ここで売れ線ベスト3の発表

3位 ワッフル“アップル ゴージャス”
こんがりキャラメリゼしたアップルにキャラメルアップルジェラートを添えたりんごのワッフル

2位フルーツベニエHotty “パーフェクト!!”
フルーツに衣をつけてあげるフルーツベニエのデザートプレート。パーフェクトにはバナナ・洋ナシ・アップルが入ってます

そして今回提供してくださるは1位のワッフルHotty “LOVABLE”です。


小石原さんのおすすめスイーツ

シルビウスブラボー(有楽町)の石焼ワッフル


石焼ワッフルはメニューにより価格差があるが1,800円〜3,200円
写真は「ワッフル Hotty “LOVABLE”」2,000円。

ワッフルはすぐ冷める。だから石焼にしちゃえば冷めない、という発想は一種の発明。イチゴがアクセントとなっていた。生地の中のイチゴは甘く、トッピングのイチゴは酸味が効いていて、それぞれのコントラストが味わえた。(小石原)
いつも食べるワッフルよりさくさくしていた。小石原さんに聞いたら卵をあまり使用していないのでは、とのこと。生地の中に溶けているイチゴの味が忘れられない。ただ、どうやって食べていこうか迷うのもまた一興か(梅田)

収まりきらない写真たち

(写真左上)お店に行けば、必ず写真を撮りたくなります。
(写真右上)お砂糖付きのマドラー。マドラーで混ぜるとコーヒーが甘くなる。おしゃれー
(写真左下)内装。ライトを持っている人が壁の向こうに居るみたい。
(写真右下)店員さんの制服。かわいいです

シルビウス ブラボー
東京都千代田区有楽町2−7−1 有楽町イトシアB1
03-5224-6187
11:00〜23:00(フードのL.O.22:00)
無休
https://www.silviusbrabo.jp/

 

これが僕のおすすめするスイーツです

「やるなぁ、モンテール」と原材料を確認する小石原さん

ぼくにもスイーツのレコメンドが…

小石原「梅田さん、またコンビニですか?」
梅田「そうです。スイーツと言えばコンビニです」
小石原「確かにコンビニは甘いものが多いですね」

今回の3戦中、ある意味一番自信がある、というか、ひょっとしたら番狂わせで勝ってしまうかもしれない、と思えるのがこのスイーツ対決だ。

僕のおすすめは、写真の
「生どら・十勝チーズ(モンテール)」だ。

これは全国のコンビニで105円で販売されているのでぜひ食べていただきたい。何度も書くが、105円である。105円でそこそこおいしいスイーツが食べられるのが、B級グルメのいいところである。

コンビニのそばの公園で食べることに。

梅田「どうですか、小石原さん」
小石原「うん、なるほど」
梅田「僕、これはかなり一押しなんですよ。今回の僕の出した3品の中でも一番おすすめです」
小石原「なかなかいいんじゃないでしょうか。うまいと思います」
梅田「ぜいたくに言うなら、何が足りませんか?」
小石原「そうですね。皮の部分にもう少し柔らかさがあれば100点ですね」
梅田「ぜいたくだなー」
小石原「ぜいたくに言うならって言ったじゃないですか!」


梅田のスイーツレコメンド

モンテールの生どら 十勝チーズ


税込105円。製造元モンテール

コーヒーよりミルクティが合いそう。紅茶のお菓子に最適。何よりこれを105円で販売する技術が素晴らしいと思いました。繊細な味付けです。甘さ控えめなのですいすい食べられました。生地の口どけをよくすればお店にも置けます(小石原)
コンビニスイーツは安さの問題上甘い味付けが多い。素材の安さを砂糖でカバーするのがコンビニスイーツのセオリー。そんな中、あえて甘さ控えめの味付けをほどこした。砂糖を控えめにした勇気に敬意を評したい(梅田)

では、また半年後ぐらいにお会いしましょう!!

食は人間が生んだ最大の文化だ

今回の裏テーマは、グルメライター小石原さんと行動を共にし、味の表現方法について学ぶことだった。うまいものをどう表現するか、というのはすごく難しい。僕がライターとして身につけたいところだ。そのあたりを探ろうと思ったのだ。

取材中の小石原さんは、純粋に食事や体験を楽しんでいるようだった。確かに味の表現方法には語彙があるなーとは思ったが、そんなことよりも、純粋においしいものを食べるのが心底好きなんだ、ということが伝わってきて、それが読者を唸らせるレビューに結びつくのかと思った。

今、記事を書くにあたって各店を見返しているが、誌面の都合上で省略したところが多い。本当はすべての店について一ネタ書けるぐらいのボリュームがあった。もったいないお店の紹介のしかただ。今度はひとつのお店でじっくり書いてみるのもいいかもしれない、と思った。

すごく楽しい企画だったので毎年恒例の行事にしたい。次は鍋料理はどうだろう? パスタもいいな。でも、次回開催の際は、僕のコンビニとかなか卯とかはちょっとなくてもいいような気がしました。対決として成り立っていないような気がしたので。


 
 
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