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ロマンの木曜日
 
カラータイツでゴレンジャー

この冬、女子の間ではカラータイツが流行っているという。確かに、街を見渡すとカラフルなタイツを履いた女性たちの姿が目立つ。街並が華やかになってとてもいい感じだし、シンディ・ローパーみたいで格好いい。そこで僕は考えた。カラータイツの人たちでゴレンジャーが出来る、と。

赤、青、ピンク、黄、緑のタイツを履いている人たちを集めてゴレンジャーになってもらうのだ。

 

(text by 住 正徳



流行発信基地、渋谷マルキュー前でゴレンジャーを探す


流行発信基地、マルキュー前

カラータイツの女性を求めて渋谷109の前に来た。「マルキュー」と略される事でお馴染みの流行発信基地である。マルキューの前なら流行に敏感な女性たちで溢れているに違いない。

ここで「カラータイツでゴレンジャー」を結成するのだ。作戦は次の通りである。

・赤いタイツの女性を見つける→赤レンジャーになってもらう。
・青いタイツの女性を見つける→青レンジャーになってもらう。
・その他の色を見つける→その他のレンジャーになってもらう。
・全員揃ったところでゴレンジャーのポーズをお願いする。

5人に取ってもらうゴレンジャーのポーズは以下の写真をお手本とする。


5人揃って、ゴレンジャー

人類社会を破壊して悪の世界を築こうと模索する黒十字軍。その陰謀を阻止すべく、江戸川権八博士の下に結成された秘密戦隊ゴレンジャー。次々と襲いかかる仮面怪人の魔の手から人類を守る。5人が力を合わせれば、どんな敵だって怖くないのだ。


再びマルキュー前

もちろん、現代の渋谷に黒十字軍なんていないし、仮面怪人の攻撃を心配する必要もない。ゴレンジャーを結成したところでそれほど活躍の場がない事は分かっている。しかし、今回の企画は黒十字軍の攻撃に備える為にやるのではない。では何故やるのか? それは、5色揃ったら素敵だからである。

あ、5色揃ってる→素敵だな→みんな幸せ→世界平和

これが僕の目論みだ。
早速、ゴレンジャーを探そう。


マルキュー前で

未来のゴレンジャーを探す

ダメだ。声をかけることすら出来ない。そんな雰囲気ではないのだ。そもそも、ここにいる女性たちはゴレンジャーになるためにカラータイツを履いている訳ではない。ゴレンンジャーになって下さいなんてお願い聞いてくれる訳がない。「街角ファッションチェックです」と嘘をつくのはどうだろう。いや、それもダメだ。最終的にはゴレンジャーのポーズを取ってもらわないといけないのだ。バレて怒られる。

道行く女性たちをしばし呆然と見送った。



とりあえず買ってみよう

実際にタイツを履いている人に協力してもらうのは難しい事が分かった。次の作戦に移ろう。B案である。A案が本命だったけど実際にやってみたらB案の方が良かった。ビジネスの現場ではそういう事が頻繁に起こる。頭をB案に切り替えて、その内容を確認する。

・赤いタイツを買う→履いてくれる人を探す→赤レンジャーになってもらう。
・他の色も同じ作業を繰り返す。
・全員でゴレンジャーのポーズを取ってもらう。

という訳で、マルキューでカラータイツを購入する事にした。5色のカラータイツを買い揃えた後、履いてくれる人を当たる。


靴下のお店で

まずはマルキューの外にある靴下専門店に入った。大勢のお客さんで賑わっている。そして、困った事に男性客は僕一人である。変態か変態でないか、お客さんたちに2択を迫れば、間違いなく「変態」の方に分類されてしまうだろう。この状況はかなりまずい。彼女に頼まれて渋々、そういう体を装って店内を物色する事にした。具体的には独り言だ。「カラータイツって言われてもなあ…」とブツブツ言っていれば、逆に「優しい人」と思ってくれるに違いない。


真ん中が空いてる意味が分からない

カラータイツコーナー発見

見慣れない形状のストッキング類に目を奪われつつ、カラータイツのコーナーに辿り着いた。さっさと5色揃えてレジに向かいたいところだが、黄色しか見当たらない。本当に流行っているらしく、ほとんどの色が売り切れているのだ。これではゴレンジャーが成立しない。

靴下屋さんでは黄色だけを購入して、あとの4色はマルキューの中で買い揃える事にした。


初めてのマルキュー

マルキュー前 < 靴下屋 < マルキュー内、と難易度がどんどん上がってきた。ここは僕が居てはいけない場所だ。男性客の姿も見えるが、みんな女性連れである。他に男性は警備員しかいない。警備員は僕の味方ではない。何かあったらすぐに取り押さえてやろうと思っているに違いない。早く出ないと大変な事になる。普通に買い物に来ただけなのに、なんだこのプレッシャーは。

入り口に一番近い店でカラータイツの売り場を聞いた。お客さんとの見分けがつきにくい店員さんから、「3階のランジェリーショップです」と言われた。

ランジェリーショップ。


ランジェリーショップはカラータイツがいっぱい

ランジェリーショップに行くとカラータイツに群がる女性たちの姿が見えた。やっぱり流行っているのだ。

「これ、何デニール?」
「40デニールです」
「40デニールだと透ける?」
「私が履いてるのが40だけど、ほら、そんなに透けてないでしょ」

店員とお客の会話から、デニールというのはタイツの厚さを示す単位だという事が分かった。今年の主流は80デニールだが40デニールでもカラフル感は楽しめる。そういう事らしい。

僕の使命は5色揃える事である。デニールの件は気にしない事にした。とにかく5色揃えばいいのだ。


無事購入

靴下屋さんで購入した黄色と同じ種類はなかったが、何とか残り4色のカラータイツを購入する事に成功した。デニールを確認すると、ランジェリーショップで購入したものは40デニールで、黄色だけが50デニールだった。黄レンジャーは力持ちという設定だ。丁度いいかもしれない。

あとはコレを履いてゴレンジャーのポーズを取ってくれる女性を探すだけだ。





 

 
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