でかい。そして強烈に硬い飴。奥歯で砕こうとするが、いくら噛んでも砕けない。 本気で噛んでも表面がわずかに欠けるだけだ。むしろ私の歯が砕けそうである。
何度も何度も噛んで、タマネギの皮をむくように飴を小さくしていく。 そして半分ぐらいの大きさになった頃、ようやく飴は抵抗をやめ粉々に砕け散った。
しかし、この欠片がまた甘い。駄菓子屋さんのあめ玉ということもあって、とにかく甘い。 粘りがあって歯にも付くし、これもやはり噛むには適さない飴だろう。 相変わらず胸焼けは酷い。なんだか寒気がしてきた。指も震えている。 |