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ロマンの木曜日
 
終電発車がまん大会

海外への出発点でもある日暮里

生まれてからずっと山手線の西側地域で生活している僕にとって、京成線にはほとんど乗ったこともないし、完全に未知の世界です。
しかし、成田空港にも向かう路線であり、ここ日暮里駅もある意味「世界への玄関口」と言えるかも知れません。

その割にはものすごく地味ですが。


世界へ繋がる修悦体 世界へ繋がる改札

さて、京成線の最終は近場の高砂行きなので、その少し前、0時ちょうど発の津田沼行きに狙いを定めました。

現在日暮里駅は工事中で、JR線からの乗り換え通路が狭いので、かなりの駆け込みダッシュが見られるのではないかと期待が持てます。


ベ、ベルは…?

なんと発車ベルが鳴らず、特に切羽詰まった駆け込みもないままあっさり電車は発車してしまいました。突然の出来事に、撮影者である僕もかなり動転しているのが映像の揺れから見て取れます。

唯一、ミック・ジャガーみたいな風貌の人が乗り遅れた以外は終電特有の緊張感もありません。

調べてみると、津田沼へはJR線を使えばまだ十分に間に合うようで、もともとそれほど需要の多い最終ではなかったのかも知れません。

 

大変貌を遂げた品川

次の舞台となるのは京浜急行の品川駅。JR線から直接乗り換えられる大規模な改札口が特徴で、きっとここを使って最終に飛び乗る人が多く見られるのではないかと思いました。


あの小汚い飲み屋街だった港南口がこんなことに! 最終なのに特急、特急なのに最終

終電は特急の金沢文庫行き。最終なのに特急というあたりが京急っぽいなと思います。


たぶん昼間とぜんぜん変わらない

まったくがまんすることもなく、昼間と同じようなタイミングであっけなく発車。走ってくる人もおらず、平和な終電でした。


終電後、すぐシャッターが閉まる品川駅

どうも京王が大記録を達成してから、全体的にやや盛り上がりを欠いてしまったようです。しかしいよいよ次で最後。おそらく期待を裏切らない、大物の登場です。

 

最終兵器・東横線渋谷駅

最終戦のステージは東急東横線の渋谷駅。新宿、池袋と肩を並べる大規模ターミナルだけに、期待も膨らみます。

挑戦する列車は、0時35分発の普通元住吉行き。取材の都合上、この日は日曜日だったのでダイヤが少し違います。


人もまばらな渋谷駅 日曜なので終電が少し早い

場所柄、そして日曜日ということもあるせいか、非常に際どい服装の女性が集団でホームを歩いていたりして、なかなかカメラを構えるのに勇気が要りましたが、発車ベルも鳴りはじめたところで撮影開始。


散々がまんしたのに最後に一人だけ置いて行く

京王線ほど大勢ではないものの、ぱらぱらと走ってくる人々によってずっとがまんを強いられる東横線。発車ベルを2回も鳴らすほどの苛立ちを見せ、最終的には1人を置いて行ってしまいました。しかしながらタイムは京王線を5秒ほど上回って、「もっともがまんできる子」に認定されました!

残業で遅くなって、合コンが盛り上がって、終電が心配。そんなときは東横線で帰りましょう!きっと、あなたを待っててくれるはずです。

身近などうでもいい世界

1週間と少し、毎日どこかに終電を見に行きました。京成線のときはただ疲れただけでしたが、京王線で発車時間を過ぎても人がゾロゾロ来る様子が撮れたときはなぜか笑いが止まりませんでした。あと、終電後の駅は雰囲気がぜんぜん違って、誰もいなくなったホームや階段を歩いて脱出するのが面白かったです。

ただ、そんなことしてもやっぱり何の役にも立たないんですよね。

品川(左)では一人も並んでないタクシー乗り場も
池袋(右)ではこの行列、このへんも調べる価値あるかも

 


 
 
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