おっと、いきなり「三脚六丸型」というワケの分からない言葉を使ってしまったが、
これは火の見櫓のタイプを表すものだ。
とは言っても、そんな難しいものではない。
これはすなわち、脚が三本の鉄塔で、屋根の形が六角形、見張り台の床の形が円形。
それで「三脚六丸型」。ホラね、簡単でしょう。
このタイプ名はとても重要。
なぜなら、火の見櫓の鑑賞ポイントは、ズバリこの言葉に集約されているから。
つまり、火の見櫓鑑賞で押さえるべき場所とは……
・脚
・屋根
・見張り台
ということなのである。
……あ、いや、ゴメンナサイ。もう一つだけ重要なのがあった。
見張り台に吊るされている半鐘、そのチェックも忘れてはならない。
半鐘は火の見櫓の魂。
最近では火の見櫓の役目が無くなり、半鐘が外されてしまった火の見櫓も多いが、
そんなのは、火の見やぐらではないと主張したいくらいだ。
もう一度言うと、脚、屋根、見張り台、そして半鐘。
ぜひともこれらをじっくり観察し、その様々な種類を楽しんでもらいたい。
さぁ、これらを踏まえた上で、今度は別の火の見櫓を見てみよう。 |