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フェティッシュの火曜日
 
自転車でたどってわかる、高架下のいろいろな表情

伝われこの微妙な感触

なんだか今回書きながらちょっと迷っている。取材中、自転車で疾駆しながらも「これって記事になるのかしら」と何度思ったことか。個人的に興味のあること、ではあるのだが、特に何かきわだって変だったり妙なイベントがあったりということではない。

でもまあ、この風景を共有することだけでもいいかもしれないな、などと逡巡し・・・もういいや、ここからは、ほぼ写真のみでお伝えしよう。


阿佐ヶ谷を抜けたあたり。「ゴールド街」の延長っぽくこの呼び名だが・・・
これがゴールドストリートだ。
そしてローソン。高架下の店舗は珍しくはないだろうが、なんとなく異様。すっぽり雨宿り状態。
敷地の半分を埋める建物、よく見ると・・・なんと中学・高校の建物だった。
こういう空間に面して・・・右の建物には・・・
バレエの衣装屋が。なんだろうこの「岩場に咲いた一輪のエーデルワイス」感。

 

そして高円寺へ・・・

違う。やっぱり他の区間とは違うものを感じる。いやがおうにも感じる。


「高円寺ストリート」ときた。ちなみにここも自転車を降りて通らねばならない。
土日の昼なのでほぼシャッター閉まっていたが、つまり飲み屋街。
高架下にアーケード、そしてこの作り。
ザ・スナックな2看板。
韻を踏んでいるようなそうでもないような。
中古レコード盤を漁るDJ関係者と思しき人々。たぶん真ん中は違う。

 

ついでに新宿へ・・・

高円寺をあとにする。ここから先はもう高架下のスペースはほぼない。でもとりあえず新宿まで行ってみようと思う。


中野駅の高架線の壁。 
土手が法面されていた。そう、もう「土手」なのである。
つかずはなれず線路を意識して走るが・・・もうご縁はなさそうだ。
大久保近辺はもう高架下の空間もなくどこまでもソリッドだ。
引き返すタイミングを失った人。
横に渡した細い鉄骨にチェーン鍵、という駐輪場。モンゴルの馬繋ぎ場か。
新宿は百人町あたりの、刑務所かと見紛う高架。
ほぼ無機物となった高架を見送りつつ、ドコモビルを目視。さて引き返すか・・・。

ビートルズのジャケットみたいに、しかも漫画読みながら歩くこども。

新宿まで片道2時間ほどの旅、いい運動にはなったが如何だったであろうか。高架下のあれこれをとっちらかりつつ並べてみた。

ここでは中央線の高架下だったが、もちろんいたるところに高架下ロードがある。また今度他の路線の股下をくぐって駆け抜けてみたい。けっこう面白い。

来年の書き初めは「〜対策本部」でいこう。

 
 
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