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ロマンの木曜日
 
元旦、日本で一番早い海開き

丸太投げに誘われて

 元旦に海開きを行う場所がある。 それは東京から遥か南に1000km、太平洋に浮かぶ小笠原諸島の父島。

その父島の海開きでは、小笠原らしい様々なイベントが催されるらしく、 なんだかとてもおもしろそう。

それは太鼓の演奏であったり、地酒や郷土料理であったり、丸太投げ大会であったり。 ……え?ま、丸太投げ大会?!

木村 岳人



海開きが始まる前から子どもは海に入っている
来賓はアロハにスラックスが基本らしい

年明けと同時に海開き

なぜ海開きを元旦にやるのかというと、 それはつまり、小笠原は1月でも泳げるほど暖かいから。

小笠原の緯度は沖縄本島と同じぐらいなのだそうだが、その平均気温は沖縄よりも高い。 一月でも平均気温は20度前後、水温は24度ぐらい。 冬でも日焼けするほど日差しは強く、確かにこれなら泳げそう。

海開き大会が始まるのは午前10時。 まぁ、海開きが始まる前から子どもたちはわいわい水遊びをやっているのだが、 そんな大らかさが島という感じがしてなんとも良い感じ。

時間まで、海を眺めながら始まるのをのんびり待つ。 10時に近づくにつれ、方々から観光客や村民の方々がわらわらと集まってくる。

来賓席にも小笠原村村長とか、小笠原警察署や海上保安庁などのお偉いさんが座り始め、 式はいよいよ始まるムード。

 

太鼓の音と共に雲が広がる空
村長の話を撮影する報道カメラ

雨を呼ぶ小笠原太鼓

海開き大会は、八星流太鼓というなんとも凄そうな名前の太鼓の演奏から始まった。

ドンドンドンと打ち付けられる太鼓の音は、 正月らしくとても粋ではあるのだが、太鼓が鳴るたびに何だか空に雲が増えてくる気がする。

……いや、気がするだけじゃぁない。 実際、先ほどまで青空だったのに、いつの間にか空は雲で覆われていた。 そしてついに、雨粒がポツリポツリと落ちてきた。

太鼓の音は空気を振動させ、その振動が雲を作って雨を降らせるというが、 まさにそれを体感してしまった今年の元旦。凄い威力だ、八星流。

ちなみに、太鼓が終わり村長の挨拶に移ると雨は止み、再び青空が戻ってきた。

ふと前を見ると、いつの間にかでかいカメラでステージ上の村長を撮影する一行が。 その人たちの機材を見ると、「TBS報道」というマーク。 テレビのニュースにもなるのか、この海開き。

 

歓喜と熱狂の餅撒き

続いて行われたのは餅撒き。 やや小ぶりの餅を、壇上の村長他お偉いさんがばら撒くといった、 まぁ、わりとよくある催しだ。

しかしながら、会場は予想以上にエキサイト。 餅が投げられると、押すな押すなのてんやわんや。 飛んでくる餅の方向に合わせ、左へ右へ。


おぉ、餅じゃ、餅じゃ この直後、私の顔面に餅が直撃する

餅、取れました

私も何気に二つゲット。 一つは写真を撮っていた私の顔面に飛び込んできたもの、 そしてもう一つは、たまたま私の近くに飛んできたのをキャッチしたものだ。

周りの人たちを見ると、餅二つを取った人はあまりいなく、大体皆一つ程度。 がんばって取りに行くより、じっとしていて飛んできたのを取る方が良いのだろうか。 私としては、棚からボタ餅ならぬ、空から紅白餅といった気分だ。

さて、ここまで読んで「な〜んだ、結局よくある正月のイベントじゃん」とお思いのあなた、 小笠原色が加速するのはこれからですよ。


 

 
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