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ちしきの金曜日
 
メキシコのフレンドリーなリス達

超リラックスできるベンチのある公園です。

最終日のメキシコシティ散策

ルフィーノ・タマヨ美術館を堪能したのち、公園を横切って大通りに出ようとした。すると視界の下の方でなにかがちょこまかと動くのが見えた。



なんか来る!

しゃがんで舌を鳴らすと、コップ洗い用のブラシのようなものが等間隔を空けてトコトコと接近してきた。

3メートルくらいの所でちょっと止まってから、
ずんずん近づいて来る。

固まっていたら脚に登ってきた。小さな重みに胸キュン。

はじめはおどおどと近づいてくるけれど、危害を加えないことを知ると瞳をまっすぐ向けながら急接近してくる。
行きの機内でもらったクッキーをあげてみると、ちっこい指を人の手に添えて食べた。その指の感触がたまらなかった・・・。

野良猫のようにどこかに持って行かず、その場で食べてくれる。
がに股がまぶしい。

逆さまにへばりついたまま食べてる奴を、
上から襲撃して落とす奴。

日本でたまに野生のリスを見かけても寄ってきたりすることがなかったので、このフレンドリーさには驚いた。人の手から直にクッキーを食べるしぐさはドキドキするほどかわいい。段々油断するようになっているのもわかり、あまり無防備になってはダメよと心配にもなった。でもやっぱり無防備でいてほしい。

リスとのスキンシップにさっき見た名画の数々も頭から飛ぶほどに興奮してしまった。


「はいアーン」「ありがとーありがとー!」

 

人もフレンドリー

エンチラーダの屋台でもそうだったが、メキシコではリスだけでなく人間もとてもフレンドリーだ。公園のベンチに座っていると目の前のバイク置き場にとめにきた人がキーを回しながら「おはよう」と挨拶をしてくれる。ものすごく自然で、目が合えば声を掛け合う人々。あちらには私たちのような東洋系の人間も少なく、荷物もあるので一目で旅行者だとわかると思うが、そういう区別はしていないようだ。とても嬉しかった。

そんなメキシコの気質に慣れてくると、なんとなく目が合った拍子に、お天気の良さを分かち合うように、私たちはすれ違う人に手を振ったり笑顔を向けたりするようになっていた。


陽気な一家。楽しそう。
笑顔でポーズを決めてくれた女の子。
ホテルの窓から通りを眺めていたら、
こちらに気づいて手を振るおまわりさんが。
市場のタコス屋で。みんな手を振ると倍にして返してくる。
撮ってくれ!とキャンディをなめるおじさん。
落ち葉を舞いあげて遊んでいた姉弟。子犬がじゃれあうように転げ回っていた。萌えー。
「そうきたか」というポーズをキメられシャッターを切る手が震えた。

地球の裏側はフレンドリーでした

メキシコシティ・グァナファト・オアハカを巡る8日間をダイジェストでお送りしました。どの街も他とは違った趣で楽しかったのですが、色彩と人情とリスに出会えたことでもう満足です。欲を言えばもっと買い食いをしたかったので、次回はサボテンを生で食べ歩こうと思います。
目線くださーい

 
 
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