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ひらめきの月曜日
 
船橋にある謎の円形道路を追って
不自然なほどに完璧な円形。


まずは右の地図をご覧いただきたい。
千葉県船橋市の行田団地という団地の近くの地図だ。
僕が何が言いたいかはもうおわかりだろう。
道路がぐるっと円形を描いている。
丸っぽいとか、丸みを帯びている、とかのレベルではない。完全な円形と言って差し支えないだろう。これは誰かが人為的に描いたとしか思えない円である。偶然こうなったとは思えない。
今日はこの謎の円形を追ってみようと思う。

(text by 梅田カズヒコ



西船橋駅からバスで円形の最寄と思われる行田団地へ。

ザ・普通の光景。

神のような大胆さ

そう言えば身近にありすぎて気にならなかったが、東京のJR中央線は中野あたりから立川あたりまでまっすぐな直線に近い。これは当時まだ何もなかった(障害物がなかった)武蔵野の野原に、当時の設計者がまっすぐに線を引いたからだ、という話を聞いたことがある。僕はそのとき、何というか神の領域のような仕事だと思った。地図に線を引くように、実際の場所にずばっと線を引くような仕事。大胆である。
まっすぐな道と言えば、当サイトで三土さんがこんな記事を書いていた。三土さんのあるいた道は、地下に水道を通したのが元となってまっすぐとなったということのようだ。
ということは、西船橋の円形も元々別の用途として、誰かが地図上にまるっと円を描いたのではないか。そんな気がする。ただ、電車や道路や水道管はまっすぐに走ったほうが効率がいいだろうが、円を描く理由はいよいよわからない。道路はまっすぐ走ったほうが効率が良いからだ。
やはりこれは現場に行ってみないとわからないだろう。

 

船からバスで

西船橋駅からバスで最寄と思われる行田団地へ行った。円形で囲まれた場所だけに、何かの研究施設のようなものがあるんじゃないかと勝手に予想していたが、そこにあったのは団地である。
ダイソー風にこのあたりの風景を形容するなら
ザ・普通
である。何の変哲もない団地だ。普通ではないのは、上空から見たとき、道路が円を描いているところだけだ。ますます謎めいてくる円形の謎。


円形の道を時計周りに歩いてみることにしました。

この円形の道には南北に1本の大きな幹線道路が貫いている。これを基準とし、円を時計に見立てて歩いてみようと思う。北側の幹線道路が貫く場所が12時、東が3時、幹線道路が貫く南側が6時、西側が9時だ。図にするとこんな感じ。(拙い図ですみません。ぼこぼこした円が円形道路。真ん中の一本線が幹線道路です。)


ぼくのあたまのなか

以下、道路のポイントを表すときに、「3時30分」など、時計を基準に書いていきたいと思う。

 

スタートラインの12時。写真に写っているのが円を貫く幹線道路

空から見るときれいな円形だが、さすがに歩いてみるときれいに丸いわけではない。微妙にくねっている印象(1時30分地点)

地図をよく見るときれいな円形が一か所だけへこんでいた(2時45分)。

12時〜6時までを歩く

12時の地点に立った。団地と幹線道路。典型的な住宅地だ。ここから曲線の道路を歩いていきたいと思う。以下、歩きながら書いたメモをご覧ください。

12時30分
円の内側にテニスコート発見。楽しそう。

1時
円の外側にキャベツ畑。のどかだ。

1時30分
上空から見たらきれいな円だが、実際歩いてみると円だということはあまり感じられない。しかしここは少し円っぽい。思わずシャッターを切った(写真左)

2時
ここから行田公園という公園に入った。

2時45分
ここへ来て少しだけ道がへこんでいる箇所がある。(写真左)
なんだなんだと思って見てみたら神社があった。

ここにきれいに円を描いた設計者も神社だけはどかすことができなかったのだろう。

4時
行田公園の正面玄関。

5時
引き続き平坦な道。円の内側には小学校。

5時30分
団地が見えてきた。団地育ちなので、団地が見えるとうれしい


6時

西船橋駅からもっとも近い。近辺にはローソンがあったり、しまむらがあったり、絵に描いたような郊外の風景


円の外側。看板が並ぶ(6時)

 

円形の道路に合わせたのか不思議な縦に細長く弓のように曲がっている独特な形状の畑(6時30分)

団地の案内板発見。円形のケーキ(もしくはピザ)を細かく切っていくように街が区分けされている。(7時10分)

武蔵野線とぶつかるところで道路が二つに分かれる。(8時30分)

円形を有効利用した建物。建物も微妙な円形。(9時)

6時〜12時まで。

けっこう足が疲れてきた。引き続き、歩こう。

6時30分
不思議な形状の畑を見つけた。(写真左)おそらく、この独特な円形の形状がもたらした独特な土地利用なのだろう。

7時
信号。交差点。幼稚園。バス停。このあたりが最も交通量が多いようだ。

7時10分
このあたりはずっと団地。案内板を発見したが、この地区の区分けが全部曲線的で、チーズケーキをカットしたような扇型になっていて白い。(写真参考)

7時15分
変な円筒の謎の物体がある。工事中だった。

→7時30分追記。工事中の給水塔だった。

8時
道幅が狭くなってきたぞ。

8時30分
小学校、子供が元気に運動している。こんな寒い日に。

8時45分
道が大きく二つに分かれている。武蔵野線を避けるように曲がる道路とかたくなに円周を描く道路(写真参考)。もちろん円周を描く道を選ぶ

9時
円周道路と武蔵野線に挟まれた細長い土地には円形を有効利用した微妙にカーブした建物があった(写真参考)。面白い。

9時半
今度は武蔵野線をくぐる。

このあと、道が極端に細くなって道を間違えたのか不安になる

10時
ちょっと蛇行したが、円形ロードに戻る。

10時30分
急にのどかになった。

11時
あたりには公務員の宿舎。

12時
スタートラインに戻ってきました。


 



 

 
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