カセットコンロはだめなのか
あまりに火力が弱いので、ガスの残りが少ないのかと思いカートリッジをさわってみたら、ものすごく冷たくなっていた。 外気温よりたぶん冷たい。 もしかすると、ガスの気化熱でカートリッジが冷えて圧力が下がったりして、よけいに火力が弱まっているんじゃないだろうか。
じっくり待った
それにしてもさむい。 さむいと思うと撮影が苦痛になるので思わないように心がけていたが、さむいものはさむい。 屋上は吹きっさらしで、北風にのった雪がほっぺたや鼻や手にバチバチと当たる。 しんしんとなんか降ってやいない。
タレを入れよう
ものすごくじっと我慢して、さむさの限界に達したところで鍋のふたを開いてみた。 かろうじて肉に火が通ったようだ。 小躍りしたいほど嬉しかったが、肉に火が通って喜ぶというのは文明の水準が著しく低いような気がしたのでこらえて、タレの小袋を開けた。
タレをからませる
添付のタレを鍋のふちから回し入れた。 そうすることにより、醤油の焦げた香ばしさが広がるわけもなく、とりあえず味がからめばいいやと麺をかき回した。
いただきます
ほんとうにつらくてもうどうでもよい気分だが、でき上がった鍋 焼きうどんを食べよう。
ぬるい
きっと、ふたを外した瞬間からどんどん温度が奪われていたのだろう。 でき上がったうどんはきわめてまずい。 ぬるくて怖い。 一応火は通っているようだが、ぬる怖い。 ひとくちだけで遠慮して、部屋のコンロで温めなおした。
結論
雪の降る日に外で雪を見ながらカセットコンロで「鍋 焼きうどん」は作れない。 最初は、雪の中でジュジュっと土鍋で焼きうどんを作って熱々を食べたらうまそうだな、との思いで始めたのだが、実際はそういかなかった。 たぶん、ふつうに家の中でふつうのコンロでふつうの鍋焼きうどんだったら問題なく作れると思うので、雪は窓の外のをながめるくらいで我慢したほうがよさそうに思う。