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ひらめきの月曜日
 
伯方の塩をつくりたい
しまなみ海道と伯方・大島大橋。


おいしい塩というブランドイメージで定着している「伯方(はかた)の塩」ですが、その由来は瀬戸内海に位置する伯方島(はかたじま)です。

「伯方といえば塩」というイメージしか持っていない私。

はたして伯方島は塩まみれ、いや塩に関するものだらけなのか、島の様子を見て来るとともに、ある野望のため伯方島に向かいました。

(text by 加藤 和美



■やって来ました伯方島

伯方島は瀬戸内海に浮かぶ島で、愛媛県今治市に属しており、今では瀬戸内しまなみ海道(西瀬戸自動車道)で、本州・四国両方と結ばれている。

ちなみに、しまなみ海道は広島県尾道市から愛媛県今治市を結んでいて、連なる島は、向島(むかいしま)、因島(いんのしま)、生口島(いくちじま)、大三島(おおみしま)、伯方島、大島といった諸島を経由している。

さて、伯方島をぐるりと車で走ってみよう。

「瀬戸内海の島」というと、勝手な想像でなんとなくさびれたイメージがあったが、しまなみ海道という橋や道路で結ばれているだけあって、小さいながらも新しいマンションが建っていたりと、想像よりずっとひらけた印象を受けた。

やはり目についたのは、あちこちに点在する製塩工場。
このあたりはさすがに塩で有名な島といったところか。

山に登って島を見下ろすと、海岸付近に、四角く区切られた塩田の跡を眺めることができた。
こちらは現在使われておらず、クルマエビの養殖が行われているのだそうだ。

また、島を見下ろしていると、たくさんの船がズラリと並んでいる様子も見ることができた。
あの船は何だろう?

瀬戸内海特有の、おだやかな海。
「伯方の塩」で有名なあのメーカーが。
山から見下ろすと、塩田の跡があった。

 

■造船所もあった

山から下りてみると、上から見えたのが造船所だとわかった。

間近で見る造船所は大迫力!
全てのスケールが船サイズで、自分が小さくなったかのような錯覚までしてきた。

作りかけの船や、造船に使われる機械、クレーン、全てが巨大でカッコイイ!

伯方島には造船所も点在しており、伯方島は「うちは塩オンリー!」というわけでないようだ。

造船所で製造中の船が並んで浮かんでいる。
こちら造船所。おおおすべてが巨大でかっこいい! 同じく造船所のクレーン。こちらも迫力。

 

■おみやげ物屋を覗いてみよう

しまなみ海道の伯方インターチェンジを下りてすぐにある、道の駅「伯方S・Cパーク」内のマリンオアシスという建物に入ってみた。

こちらには瀬戸内の海産物が並んでいるが、それと同じくらい多いのはやはり塩関係。

よく見かける「伯方の塩」から、ぐっとお高い塩や、または塩ラーメンなど塩を使ったおみやげ物が売られていた。

札幌のスーパーでも買えるはずのおなじみ「伯方の塩」も、本場(?)の伯方島で買うと、より価値があるように思えるから不思議だ。

などと思いながら、伯方の塩を購入。

伯方ビーチに隣接する特産品のお店。
スーパーでも買えるけど、なぜかここで買いたくなる塩。 もっとリッチ、もしくはユニークな塩も。

 

■はやりの塩スイーツ?

いまや定番の塩スイーツ。
やっぱりここにもあった、塩アイスと塩ソフトクリーム。

それでは早速食べてみよう…と思いつつ躊躇する。
実はこの日、ものすごく気温が低かったのだ!
おまけに強風がガンガン吹いてきてかなり寒い。
札幌から来た私でも、半泣きになる寒さ。
温暖な四国の島に期待してやって来たのに何たるしうち。

伯方ビーチで寒風にさらされながら、塩ソフトを食してみる。
甘い中にわずかにしょっぱさがあって、不思議なうまさ。

でもどんどん体温が奪われていく…。
助けて…。

上から読んでいくと、さりげなく混ざっている「塩」。
塩ソフトクリームはほんのり青い。 うまい、うまいがしかし、この日強風で寒いこと寒いこと…。

 

■塩といえば!

次にやってきたのは、伯方島にある食堂。
見た目はごく普通…いや、普通よりぐっと地味な食堂だが、ドーンと「伯方の塩ラーメン」と書かれた横断幕が掲げられていた。

「普通の塩ラーメンとどこが違うんだ?」と、期待しないで注文したのだが、この塩ラーメンが、いい意味で予想に反していて、うまい。

ごくごく普通の塩ラーメンながら、薄味ながら塩の味がしっかり効いていて、他の塩ラーメンとは違う。

札幌の濃い〜ラーメンに慣れてしまった身には、うれしくなってしまう味だ。
セットで頼んだたこめしもおいしかった。

小さい島なのに、店内は次々とあらわれる観光客でにぎわっていたので人気店なのだろう。
見た目で判断してすみません。

レジの横には小さい「伯方の塩」が置いてあって、自由にもらえるようになっていたのも、うれしいサービス。
さすが伯方島。

力強い「伯方の塩ラーメン」の横断幕。
誘惑に勝てず、塩ラーメンだけでなくたこめしもセットで注文。
観光客らしきお客さんも次々と。 レジの横で「ご自由に」と置かれていた伯方の塩。

 

■伯方の塩を買ってみたら

ひとしきり伯方島を堪能した後、「伯方島で買った伯方の塩!」と自慢しようと、伯方の塩を手にしたら、裏書に意外なことが書いてあるのを発見した。

「輸入塩を日本の海水で溶かして原料とし…」

なんと!
伯方の塩には、外国の塩も使われていたのか。

おいしくて安全なら良いけれど、少しさみしい気も…。

実はこの日、ある目的で空のペットボトルを持参していたのだ。

見た目ではわからないが、伯方島で買った伯方の塩。
ガーン!意外な事実。

 

■意外と苦戦した海水汲み

再度、伯方ビーチに戻る。
ああ、瀬戸内海特有の、緑のような青のような海の色がきれいだなぁ…。

しかしこの日にかぎっては、寒風が吹きすさぶので、ゆっくり海を眺めているのもツライ。

早速ペットボトルを手に波打ち際に駆け寄るが、寄せては引く波に翻弄されるだけで、海水は汲めない。
この気候で、裸足になって海に漬かるのは厳しすぎる…。

しかたなく、ビーチの端っこの、岩が積んである場所をよじ登る。
私のヨタヨタっぷりに、周りの人もハラハラだ。
というか、「あの人何してるの?」と注目されてしまった。

空のペットボトルを海につっこみ、なんとか1.5リットルのペットボトルにいっぱい、水を汲む。

あああ寒かった。
札幌取材じゃないから、寒い目には合わないかと思ったのに。
さすが伯方、甘くはない。

ペットボトルに入った海水は、透明でかなりきれいだった。
これならきっと、「いいアレ」が作れるだろう…。

強風にさらされながら、美しい伯方ビーチにたたずむ。
水を汲もうとするが失敗。
こんな寒い日に濡れるのは避けたい。
傍らの岩場をよじ登る。
こんな寒い日に海に落ちるのだけは避けたい。
手が、手が冷たい…!
周囲の人にハラハラされながら海水を汲む。

「伯方の海水」を入手。伯方ビーチの海水は無色。
美しい〜。

 

 
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