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ちしきの金曜日
 
手のなかの山手線

ノルウェーのとあるケーブルカーの話を聞いた。駅に車両の模型が置いてあって、それらが実際の運行に従って動いたりするらしい。つまりそれを見れば、それぞれの車両がどこにいるかを一覧できる。

すばらしい仕掛けだと思う。ぜひ日本の駅にも置いてほしい。

駅で、電車がこなくてイライラしてるときに、車両はそれぞれここにあって鋭意がんばってます、ということが分かれば、ちょっとは待ってやろうかという気持ちになったりするんじゃないか。

(text by 三土たつお


 

ノルウェーの実物はこれ

冒頭の話は、ノルウェーからの旅行帰りの知人に教えてもらったもの。


知人の撮った写真。模型がかわいい。


勾配に従ってちゃんとレールが引いてあって、そのうえを模型が動くのだという。とても楽しそうだ。そしてかわいい。駅長さんが手でひっぱっているのだろうか。

こんな風に目にみえる形で現在の車両の位置が分かるととてもうれしくなる。次の電車の到着予定時刻と時計だけを見ながら待つのとは気持ちがだいぶ違うだろう。


日本だとこう

もちろん日本にもそのための表示システムはある。


それなりに分かりやすい


たとえば上は東京メトロ南北線のホームでの表示。前の電車がいまどこらへんにいるかということを教えてくれるもので、たいへん分かりやすい。実のところ、これで十分だ。

十分なのだが、そう言いきってしまうとこの話が終わってしまう。もっとこう、一覧性というか、ぜんぶでこれだけの電車が今日もがんばってるんだ、というようなことがわかったりできないだろうか。

 

バーチャルなのを作りました

たとえば山手線の路線の縮小模型が駅ごとにおいてあって、それらの上を模型車両が時刻表どおりに動いていたらどうだろう。

すくなくともぼくだったら、楽しくてずっと眺めていると思う。山手線の線路の上をどれくらいの車両が同時に走っているのかも知りたい。JRの人にはぜひ実際に作ってほしいのだが、そういうわけにも行かないだろう。

というわけで、ブラウザ上で仮想的にそんな模型を表示させる仕組みをつくってみた。


山手線は今ここにいる(たぶん)


上の図は、山手線の内回りの車両がいまどこにいるかを表したもの(※)。緑の丸がひとつひとつの車両。とまっているように見えるが、10秒くらいじーっと見ると実はすこしづつ動いているのが分かると思う。

まず、こんなにうじゃうじゃいるんだ、ということに驚いた。ほとんどぜんぶの駅が電車で埋まってることもある。よくぶつからないものだと感心する。

(※ただし、実際の運行状況はもちろん反映してない。時刻表どおりならここにいるはず、というだけなので、なにかあればずれる。それに休日も。)

 

これを持って駅へ

バーチャルとはいえ、のぞむものに近いものができた。これをもって駅へ行ってみよう。


駒込駅、夜11時35分


自宅から近い山手線の駒込駅。内回りの電車はまだ来てないが、次の電車はいまどのへんにいるんだろうか?


となりの田端駅にいるらしい。


仕組みを携帯電話に移植して、ホームで見てみた。矢印が今いる駒込駅。電車はすぐ右どなりの駅にいるらしい。ということは2〜3分でくるはずだ。(ほんとはもっと車両があるけど、都合で前後の表示を減らしてます)


来た!


間もなくしてホームに電車がやってきた。画面の表示とはちょっとずれがあるけど、まあだいたいあってる。とてもうれしい。


やったー!


よろこぶ顔が疲れているのは、徹夜で作ったからです。駅で待ってると電車は突然現れるように見えるけど、そうじゃないんですね。当然だけど。

安心して家に帰ってから何気なく画面を見ると、さっきの電車はもう渋谷のあたりにいた。


さっきの電車たちが進んでる


乗らなかった電車がどこに行ったかなんて、ふだんは意識しないし、知ることもない。それが分かるというのは新鮮な体験だった。


 

 
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