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はっけんの水曜日
 
はんぺんを作ろう

(text by 大塚 幸代



先日、少し年上の女性のウチで、天ぷらを御馳走になった。
彼女いわく「天ぷらなんて、小麦粉と具と油だけだからねえ、自分で作れば安いのよっ!」とのこと。
料理上手な人だから言えるコメントだ。
エビ、イカ、キス、春菊、しめじにゆば……うまいうまい、と一通り食べた後、
「これからデザート作るから!」と、彼女は、残ったサツマイモの天ぷらを取り出した。
え? デザート? イモで?
疑問に思っているうちに、それはあっというまに洋菓子になった…。

「スゲー! カッコイー! これ真似していいですか?」ときいたら
「いいよー」と言われたので、とりあえず再現してみることにする。

まずはイモ天。

 

 

そして砂糖(出来ればグラニュー糖、コーヒー用のスティックシュガーでも可能)

 

そしてブランデー。これは製菓用のものだけど、べつに普通のブランデーでもよし。

 

あと、チャッカマンっぽい、安全なライターを用意。

 

天ぷらに、砂糖をぶっかけまして、

 

ブランデーもぶっかけます。

 

そして安全な場所に移動させて、着火! すると、全体がボワッと燃え「フランベ」されて、スウィートポテトになる…のです! が、


今回、冷えきったお惣菜天ぷらを使ったせいか、ちょろちょろとしか燃えず、「どーん」と燃え上がる、派手な写真は撮れませんでした。すみません。大変申し訳ありません。
味は、美味いです。そして「どーん」と燃えた場合は、周囲の皆にバカウケします。


話を戻します。この天ぷらスウィートポテトを食べてる時のこと。
彼女に、
「ねえねえ、インターネットで話題になってる、『スイーツ(笑)』ってどういう意味?」
ときかれてしまった。
「ええと、私もよくわかんないんですけど……。お菓子のことを『スウィーツ』って呼ぶのが、気取っているイメージがあるとかで、そういう女性はメディアに踊らされてるよね、みたいなことらしいですよ」
「……? 何が変なのか分からないんだけど」
「女子サイドとしては、『スウィーツ』って語彙は、もう15年くらい前から接してる言葉だから、『甘いものの総称でしょ?』くらいの意識で、お洒落な言葉とはもう思っていないから、何で揶揄されるのか、ピンと来ないんですよね…。なんで今さら? というのはナゾです」
「だよねえ。『スウィーツ』って、そんなに違和感ある言葉だったんだねえ」
「媒体に踊らされる、っていうのも、老若男女がしちゃう行為だし。なぜ女子の『スウィーツ』だけが、代表的な言葉として話題になったのかなーって…。
ジャンルの違う人同士って、交流がないから、情報交換しないままきちゃった、とか単純な理由なのかも。……例えば『フラグが立つ』って言葉、知ってます?」
「……フラグ? 旗? なにそれ」
「ええと、ゲーム用語で、何らかの出来事が、ゲームの中で起こる要素を満たすことなんですけど。何かをクリアしたら、頭の中で旗がポン! と立つイメージ」
「へえ。……『フラグが立つ』は、みんな使う言葉なの?」
「うーん、ゲームに興味がある人は使うかなあ…。日常会話にも応用しますね」
「それは、揶揄されないの?」
「されないですね、べつに」
「どんな業界にも、そういう独特の価値観を持った言葉ってあるんじゃないの?」
「あるんでしょうねえ。でも、なんかこう、ネットで話題になりやすいものって、あるみたいなんですよ。」
「あるみたいなんですか。よくわからないけど、インターネットって大変なのね〜」
「どうなんスかね〜」

スウィーツ(笑)食いつつ、ネットの未来を考える私たち。
とりあえず「今、食ってるイモは、全くお洒落ではないと思うのだが……」と、思っていた。


 
 
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