岩永さん
左がこの店のオーナー、岩永考平さん。
玄関にあったあの表札のかただ。
ここはもともと岩永さんの実家だったそうだ。
岩永さんが子供の頃書いた落書きが残っている柱もある。
店の名前は、「PSYBAR SPACE おん」。
「おん」の字はパソコンでは出すのが難しく、口偏に「俺」の右側。コレなのだが、ややこしい話をすると文字コードがShift-JISでは出ない。UTF-8なら出る。
地元長崎の人は皆、略して「サイバー」と呼んでいる。
が、本当は「おん」がお店の名前で、「サイバースペース」というのは枕詞(まくらことば)なのだとか。
サイバーなのでデジタルなお店かと思いきや、いまだにお店のホームページもないというアナログ寄りのお店。よく見ると、サイバーという字は、CYBER(=コンピュータの)ではなく、PSY-BAR。これは心理学(psychology)とか精神療法(psychotherapy)とか念力(psychokinesis)とかのPSYと、バーのBARをくっつけた造語。アナログ志向を大事にしようという思いがそこに込められている。
身体にいいカクテル
テキーラのカクテルを作っていただいた。
先日テレビでメキシコ人が
「テキーラが無かったら人生は何も残らないよ!」
と言ってるのを見て、テキーラが飲みたかったのだ。
すごくうまかった。
岩永さん曰く、リキュールは本来、薬用効果を持つ身体にいいもの。その日の体調に合わせて、お客さんとコミュニケーションを取りながら作るのがいいと言う。すなわち、
「マティーニ、ちょい胃もたれ気味で。」
とか注文していいそうだ。
「牛丼つゆだく、ちょい胃もたれ気味。」
という意味不明なセリフも一瞬、思い浮かんだ。 |