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チャレンジの日曜日
 
中国では像への反応が違う

母子に態度がでかい人々

 上海の南京路の母子の像は、観光地にいる、それだけの理由で大人気だ。次から次へといろんな人が写真を撮っていく。東京では西郷さんかハチ公クラスでないと被写体にすらなりそうでないが、中国ではタダの人の像もまたヒーロー級になりうる。

 ここでは、「あなたは何者なんだ?」とツッコミしたくなるような、母子をぞんざいに扱う人々をご紹介。


エルボーを少年の後頭部にいれてポーズ

少年の像に対して余裕しゃくしゃくの態度の少年

お前は何様なんだと、小一時間問い詰めてみたい

 像の母子は毎日多数の老若男女と肌のふれあいをして大変だ。そこらの握手会で悲鳴を上げているアイドルもこの母子の像を敬うべきだろう。


母の胸が金色化している。セクハラだ。

 

像に興味深々な人々

 ところ変わって中国の内陸のとある都市。そこにも像があった。


畑仕事をする若者といったところだろうか

 様々な人々が取り囲み見ているが、特に変わったところもないし、また最近できたばかりの像ではなさそう。でも「なんだろう」と人々の視線を集めている。人々は何をしているのだろうと、ぼくも近づいてみると・・・


「ほんに、精巧にできてるなー」

「これもつくりもんか〜」


「この球とれないかしら」

老若男女それぞれが様々な角度から興味を持っているようだ

像は目立って見られてこそ本望

 中国の像とそれを取り巻く事情を紹介した。さすが中国、中国人はいろんな人がいて、興味を示す人も結構いた。それが全ての中国人に当てはまるわけではないけれど、少なからずいるというのは興味のあるところ。

 駅前においてもあまり景観のひとつとして、特別注目されない像が多い日本の状況と、目立ちまくって、ときにぞんがいな扱いを受ける中国の状況と、よしあしを決めるのは難しい。

 ただ、公共の場の像は見せるために作られているのであって、誰からも見られない像というのは、芸術家や企画者の自己満足の代償として資源の無駄遣いが行われたのであり、そういった像は作る必要はないと思う。

 難しいことを考え、頭がいたくなってきたのでこの辺で。


 
 
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