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土曜ワイド工場
 
人が埋もれてる(ように見せる)

どこでも埋もれ太郎

先ほどの手袋や鼻を携帯すれば、どこにだって埋もれた人を出現させることが出来ます。


「ブワァー、これから色んな所に埋まってきます」

 


「あ、ちょっとすみません、助けてください」

無視された。

後ろにバーミヤンを捉えながら埋もれる。

右のおじさんは埋もれてる人よりその写真を撮ってる人の方が気になるようだ。

わーい。

誰も見てくれないけど、わーい。

カメハメ波で吹き飛ばされたみたいな埋まり方。

でも気にとめられない。

「みんな俺に興味ないのー?」

世間は埋もれてる人をちら見はするけど割と無反応だった。埋もれてる人は世間的にも埋もれてた。

 

理論まで持ち出して自分が埋まってるように見せる

ここまでは正体不明の謎の人物が埋まってるように見せてきたが、やっぱり自分が埋まってるようにも見せたい。

どうすればいいのか色々な方法を考えたが、映像編集でよく使われるモンタージュ理論というのを利用することにした。それはどういうものかというと、前後の映像をうまく組み合わせることによって意味を作り出す手法らしい(本で読んだだけなのでちゃんと分かってません)。

この手法を今回の企画に応用するには、まず自分が雪に飛び込む写真を見せ、その後に埋もれてる写真を見せる。そうすれば自分が埋もれてるように見えるはずだ。


駅前の地味に雪が積もった場所に向かって、

ダイビング。

見事に埋まりました。

雪に飛び込んでこんなずっぽり埋まるとは、なんて間抜けな人なんだ。

と思うぐらい自分が埋まって見える。実際には飛び込んだ後に鼻や手袋を置いただけで埋まってなどいないけど、こうやって連続した写真で見ると確かに自分が埋まってる。


でもそんなこととは関係なく無視されてる。

せーの。

よっ、

ギャッ!

でも大丈夫。(埋まってないから)

剛の者なので、

雪に飛び込み埋もれても、

ぜんぜん平気。(埋まってないので)

現代に生きる忍者必須の技

ちょっと手袋や長靴を工夫して置くだけで、思った以上に埋もれてるように見せることが出来た。

そこに存在してないのに、ちょっとした要素(手袋とか)を与えるだけで突然埋もれた人が現れるのはまるで忍術のようだと思う。ひょっとしたら変わり身の術のような忍法の現代版として使えるかもしれない。

もし現代に忍者がいたのなら、携行する道具はくないや手裏剣ではなく、手袋と長靴と鼻だ。

実際はぜんぜん平気じゃないです。

 
 
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