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ひらめきの月曜日
 
犬ぞりレース観戦

■レース開始!

駐車場をウロウロしているあいだにレースが始まった。

そり犬にハーネスとそりをつけ、スタート地点へ。
スタッフがマイクを持ち、スタートのカウントダウンをして、犬ぞりスタート!
コースの長さはレースの種類によって違うが、ゴールした様子も同様にマイクでアナウンスしてくれる。

さきほどの話にあったように、スタッフも出場者同士も顔見知りで、準備やスタートを手伝いあったり、お互いに冗談を飛ばしあったりと、かな〜り和気あいあい。
「レース!」「競争!」というより、運動会のような感じ。
もちろん皆さん、上位やタイムを狙ってベストを尽くしているのだとは思うけれど、犬を交えての楽しい雰囲気があふれていた。

さてレースだが、この日は3頭引き、4頭引きから始まった。

スタート地点で、犬はもう走りたくて走りたくて大興奮。キャンキャン鳴いたり、ジャンプしたりと、スタートが待ちきれない様子。
それがスタートの声と同時にすばらしい速さで飛び出す。
夢中で走る犬たちはかっこよくて美しい!

スタートの掛け声と同時に飛び出す犬たち。
走りたくてたまらず、ジャンプしちゃう犬。
犬の興奮具合を動画でどうぞ。スタートが速い! スタート地点ではやる犬を押さえる皆さん。出場者同士で協力!

 

■いろんな種目が次々と

スタッフと出場者の皆さんの段取りの良さで、どんどんレースが進んでいく。

続いてレースは6頭引きに。
そり犬の数が多いので、準備している場所では、順番待ちの犬たちがもう大騒ぎ。
スタート地点でも、はやる犬をみんなで押さえたりと大変だけれど、やっぱり頭数の多い6頭引きは速いし、距離も長いし、見ていて華やかで大迫力がある。

6頭引きの他には、2頭引き、1頭引きとレースが続く。
そり犬の頭数が少なくなると、マッシャー自身も走ったり、ペダリング(地面を蹴る)などして犬の負担を軽くしなければならないので、マッシャー自身の体力も試される。
観戦している方としては、多頭引きとはまた違った、犬と人間の奮戦を見ることができて面白かった。

また、子供たちがマッシャーになるジュニアの種目もあって、大人顔負けで一生懸命そりを操っていた。
子供は軽いので、カーブで転んでしまう子もいたが、自力でそりを戻してがんばっていた。

中には、スキーを犬に引いてもらうスキージョアリングという種目もあり、これまた犬ぞりとは違った、犬と人との連帯感を感じるユニークな種目だった。

会場の和気あいあいとした雰囲気もあって、どんどん楽しくなってきたぞ。

頭数の多い6頭引きは、特に大迫力!
ジュニアの種目では、子供たちも奮戦。
犬にスキーを引っ張ってもらうスキージョアリング。人間もがんばれ! 1頭引きは、マッシャーの力も試される。時には自分が走ることも…!

 

そりの足場は幅4センチ!狭い…。
そりの乗り方をレクチャー中。わりとざっくり。
何とかそりに乗ってるだけ…。

■犬ぞりに挑戦

お昼の休憩時間に「犬ぞり体験」というコーナーがあった。申し込んでおくと、犬ぞりに乗せてもらえるというもので、当然私もチャレンジ。

犬ぞり体験の様子も、レース中と同様にスタッフがマイクでアナウンスしてくれるため、もし私がそりから落ちたりしたら、会場中に筒抜けである。
そのうえ、そり犬だけが走り去ってしまったら、徒歩でコースを戻らなければいけないのだ。
マンガ「動物のお医者さん」にそんなシーンがあって面白かったのだが、実際に自分がそんな目にあうとなったら、想像だにしたくない、かなりの恥ずかしさである。


そりの足場の幅は約4センチで、ブーツを履いた足にはかなり狭い。これは落ちるかもしれない…。激しく緊張してきた。
取材だということも忘れてただひたすら思ったのは、
「落ちたくない!」
ただこれだけだ。


私の順番は5組中5番目。私より先に犬ぞりに乗った人の中には、ちゃんとペダリングをしている人までいた。それがいっそう私を緊張させる。

順番が来たのでスタート地点に行き、軽くレクチャーを受ける。5人目なのでスタッフの説明もざっくりだ。大丈夫かなー!?

5人目だというのに、そり犬は元気いっぱい。「ゆっくりでいいよ」なんて言っても、犬には通用しないのだ…。


カウントダウンが入り、いよいよスタート!
スタッフから「ペダリングして犬を助けてあげてください」とのアナウンスが聞こえたので、勇気を出して右足で地面を蹴ってみるが、右足を持っていかれそうになって、あやうく落ちそうに。マッシャーの皆さんは軽い感じでペダリングしていたけれど、実際にやってみると難しいよー。

カーブもなんとか越え、少し慣れてきたらやっとまわりを見る余裕が出てきた。
雪原を走る犬ぞりは爽快!

しかし「ペダリングして助けてあげられなくてごめんね」「疲れてやしないかい」と犬に対して申し訳ない気持ちがいっぱい。
これは犬と信頼感がないとできない競技なのだなあと痛感した。

あと、ゴール近くでカメラを構えていた人、犬ぞりでひきそうになってすみません。


向こうに見えるのがそりに乗る私。雪原を走るのは爽快です!

 

 
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