■犬ぞりに挑戦
お昼の休憩時間に「犬ぞり体験」というコーナーがあった。申し込んでおくと、犬ぞりに乗せてもらえるというもので、当然私もチャレンジ。
犬ぞり体験の様子も、レース中と同様にスタッフがマイクでアナウンスしてくれるため、もし私がそりから落ちたりしたら、会場中に筒抜けである。
そのうえ、そり犬だけが走り去ってしまったら、徒歩でコースを戻らなければいけないのだ。
マンガ「動物のお医者さん」にそんなシーンがあって面白かったのだが、実際に自分がそんな目にあうとなったら、想像だにしたくない、かなりの恥ずかしさである。
そりの足場の幅は約4センチで、ブーツを履いた足にはかなり狭い。これは落ちるかもしれない…。激しく緊張してきた。
取材だということも忘れてただひたすら思ったのは、
「落ちたくない!」
ただこれだけだ。
私の順番は5組中5番目。私より先に犬ぞりに乗った人の中には、ちゃんとペダリングをしている人までいた。それがいっそう私を緊張させる。
順番が来たのでスタート地点に行き、軽くレクチャーを受ける。5人目なのでスタッフの説明もざっくりだ。大丈夫かなー!?
5人目だというのに、そり犬は元気いっぱい。「ゆっくりでいいよ」なんて言っても、犬には通用しないのだ…。
カウントダウンが入り、いよいよスタート!
スタッフから「ペダリングして犬を助けてあげてください」とのアナウンスが聞こえたので、勇気を出して右足で地面を蹴ってみるが、右足を持っていかれそうになって、あやうく落ちそうに。マッシャーの皆さんは軽い感じでペダリングしていたけれど、実際にやってみると難しいよー。
カーブもなんとか越え、少し慣れてきたらやっとまわりを見る余裕が出てきた。
雪原を走る犬ぞりは爽快!
しかし「ペダリングして助けてあげられなくてごめんね」「疲れてやしないかい」と犬に対して申し訳ない気持ちがいっぱい。
これは犬と信頼感がないとできない競技なのだなあと痛感した。
あと、ゴール近くでカメラを構えていた人、犬ぞりでひきそうになってすみません。 |