あなどるなかれ、たばこ工作
これから本のとおりに作っていくわけであるが、ここでもざっくりと作り方を説明していこう。まず4cm四方の正方形を60枚切り取る。たばこの空き箱なら30個から表裏1枚ずつ取れることになる、と書いてある。私は古雑誌の表紙を使ってみました。
1枚1枚、同じことを繰り返しているうちはまだいい。が、平行な針金2本に通したり、棒に結わえ付けて形にしたりするにはコツがいるようだ。皆これが出来てたんだろうか、と思うような手間のかかる工程がちょこちょこ出現する。
あーもう形にするのが難しい。どこか整えるとどこかが出っ張る。気が付くとさっきから同じところを調整している。
枯れた渋めの気分でのんびり傘を・・・と思っていたのだが、思いのほか根を詰めて夜なべしそうな勢いだ。生活かかってるかのようなテンション。
なんとか夜半ごろ、形にできたでござる。おお、祖母の家で見たあの傘でござる。
うん、できた。傘ができた。そこそこの満足感が達成できた。ふつうに傘ができたよ。
なんだ、今回は本のとおりに作って終わりか、と思われるでしょうが、お兄さん、ちょいとお待ちよ。
この本、当然ながらとにかく たばこの空き箱をフィーチャーしている。何もそこまで、と思うような工作もある。が、簡単なようでいて、なかなかコツのいる「たばこ傘」。まさかあんなに複雑な工程とは思わなんだ。
そこのところに、一時期のヒットの原因があるのかもしれない。いや、今もどこかでヒットしているのかもしれないが。