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ひらめきの月曜日
 
洞爺湖はサミットで盛り上がっているか
洞爺湖はあの二重丸みたいになっている湖です。


2007年の4月に、北海道・洞爺湖(とうやこ)でサミットが開催されると決定されました。
サミットの開催期間は2008年7月7日〜9日の3日間。
以来、北海道では何かとサミットの話題が持ち上がり、サミットまであと4ヶ月を切った今、道内ニュースではひんぱんにサミット関連の話題が流れます。

世界の首脳陣が一同に会す!
それは確かにすごいとは思うのですが、やっぱりどこか「ひとごと」な感じも…。

実際に洞爺湖に行き、サミットで盛り上がっているのか見てくることにしました。

(text by 加藤 和美



■サミットに対する、道内外のギャップ

北海道内ニュースではサミットの話題がかなり多く、やれどこでサミット関係の催しがあっただの、サミットにちなんだ商品が発売されただので、しょっちゅう「サミット」という単語が耳に入ってくる。

しかし、北海道外在住の友人にサミットの話をすると、まず言われるのが
「洞爺湖ってどこ?」

それだけならまだいい。
「今度のサミットって北海道なんだ〜(知らなかった)」

あげくのはてに
「サミットってもう終わったんじゃなかった?」

と言われたことがある。
何だろう、この北海道内外での温度差は。


新千歳空港に貼られていたポスター。お店や銀行でも似たようなものがよく貼られている。 道内を中心に展開するコンビニ「セイコーマート」にて。

とはいえ、私自身が「わー、サミットだー」と楽しみにしているのかといえば、別にそういうわけでもない。
各国首脳が洞爺湖に集まるのはすごいと思うが、自分も参加できるわけでなし、札幌と洞爺湖では距離もあるし…。

現地洞爺湖では、サミットが近づいたことで何か盛り上がっているのだろうか。行ってみよう。

 

■中山峠に立ち寄った

札幌から洞爺湖へ向かう途中にある中山峠のドライブインに寄り、まずはこのあたりからサミットに関係するものがないかと探してみる。

ポスターなど展示物はほとんどなかったが、お土産物にはすでに“サミットもの”が並んでいた。

“サミットもの”といっても、お菓子のパッケージにサミットの文字が入っているだけだったりするのだが…。

今回のサミット参加国は日本、アメリカ、イギリス、イタリア、カナダ、ドイツ、フランス、ロシアの8ヶ国ということで、数字の8にからめた商品が多かった。


「北海道洞爺湖サミット羊蹄山麓地域安全協力会」のポスター。名前長い。 「洞爺湖」と焼印の入ったお菓子。パッケージはしっかり「サミット開催記念」になっている
参加国にちなんで、「8」に絡めている物が多い。こちらは8種類のクッキー入り。 8個入っているので「G8」…強引ではなかろうか。お菓子の個別包装が国旗になっているのがかわいい。

ちなみに最近、増殖がめざましいお土産ものの「キューピー」。
地方の特産品をアレンジしたキューピーのストラップがすごい勢いで増えており、北海道ものもかなり多い。中には「網走刑務所キューピー」という、囚人服に泥棒ヒゲの、こちらが困惑するようなキューピーもいるのだが、はたしてサミットキューピーは…… いた。

8ヶ国の民族衣装を着たキューピーがずらりと並んでいた。
サミットが終わったら、このキューピーは棚から下げられてしまうのだろうか。
であれば7月までの商品である。欲しい人は急げ!?


参加国の民族衣装を着た「サミットキューピー」。イタリアが微妙に残っていたのが気になる…。 国旗マグカップが並んでいたのでサミットを意識?と思いきや、参加国以外の国旗もあるので、関係ないようだ。

 

■建築中のメディアセンター

洞爺湖に向かう途中、留寿都(るすつ)村のリゾート敷地内に、大きな建物を建築しているのが目に入った。

ここもサミットに関連のある場所で、首脳の記者会見や、プレス・マスコミ関係者の作業会場となる「国際メディアセンター」である。
ニュースで聞いていたので覗いてみたが、想像以上に広い!

ここに世界中のプレス関係者が集まるのだろう。洞爺湖から遠いのと、まわりにお店などが何もないのが不便そうだが…。


国際メディアセンター、もっか建築中。ここから世界に発信される。 想像より広かった。右側が見切れているが、かなり大きな建物を作っているようだ。

 

■洞爺湖に到着!

洞爺湖は支笏洞爺(しこつとうや)国立公園に含まれる湖で、カルデラ湖では日本で三番目の大きさ。湖の真ん中には大きな中島が見える。

訪れたのは3月中旬。スキーシーズンでも観光シーズンでもないオフシーズンということもあって、閑散としていた。
天気はやや曇りだったが、春めいてきた気温で過ごしやすく、うっすらと湖面に浮かぶ中島もまた美しい。


洞爺湖に到着。正面に見えるのが中島。

ほとりの湖面には、白鳥、カモ、カモメなどがプカプカ浮いていたので、鳥のエサを買ってお近づきになってみる。
間近で見る白鳥は想像より大きく、羽根も真っ白できれい。眺めていたら白鳥がトコトコと陸に上がり、近づいてくる。妙になつっこいな。

手のひらにエサを乗せて差し出すと、白鳥が私の手のひらからエサを食べた!おお!

それはうれしいが、白鳥のでかいクチバシは、木のヘラで手のひらの肉を挟まれているようで痛い。小鳥がついばむのとはワケが違う。これは白鳥へのエサのやり方としては間違っている気がする。


湖面には優雅な白鳥が。近くで見る白鳥は大きくて美しい。 君ら、ほんとに遠慮ないな。イテテテテテ。

白鳥とのふれあいはこのへんにして、本来の目的である、洞爺湖がサミットで盛り上がっているのかを見てみよう。

 

■とうや・水の駅

洞爺湖の北側、洞爺湖町にある「とうや・水の駅」に寄る。ここは洞爺湖に観光に来た人のための施設で、お土産物屋や軽食店、観光案内などが入っている。

まずここで私と同行者の計4人が行ったのは、着替え。
サミット気分を出すため、みんなに「首脳っぽい服装を持ってきて!」とお願いしてあった。

着替えを済ませて、記念写真を撮ってみたものの…。

洞爺町の、とうや・水の駅。入り口にサミットの横断幕が。

「各国首脳っぽい服装を持ってくること!」と頼んだら…
……首脳?

どのあたりが首脳なのか判断に困るが、やさしい目で見ていただきたい。サミットというより、冠婚葬祭で洞爺湖までやってきた親戚一同の気分である。着替えたとたんに湧き出したこの連帯感は何だろう。
サミットとは関係ないどうでもいい発見をしつつ、いよいよサミット関係の何かを探してみよう。

とうや・水の駅の中に入ってみると、サミット関係のポスター、貼り紙、飾りでいっぱいだった。
「サミット」「G8」「首脳、総理大臣、大統領」…とワールドワイドな話題のはずなのに、わりと手作り感にあふれているのでほのぼの気分になれる。


もうあちこちが歓迎ムード。 この手作り感がたまらない。右側のハートの飾りにも「G8」の文字が。
カウントダウンも手作り。 「サミット紫蘇(しそ)まんじゅう」。洞爺湖周辺は紫蘇の産地だそうです。
窓ガラスだって歓迎しちゃう。 万国旗の持つお祭りパワーは尋常ではない。

 

■グッズもあった!

お土産物屋の一角には、サミットグッズも販売されていた。
オリジナルTシャツ、エコバッグ、覗くとサミットのマークが見えるキーホルダーなど。

何だか旅情あふれる、というか昔懐かしささえ感じさせるテイストで、思わず購入。

Tシャツは一見すると何かわからないので、普段着にできるかも!?
いや、どうだろう…。

筆タッチのフォントがおしゃれ(?)なデザイン。
加藤の加は、カナダの加でした。 思わず買っちゃったタオル。普段使いしてます。

このように、とうや・水の駅は、手作り感あふれる歓迎ムードでいっぱいだった。
職員の方にお話をうかがってみたところ、
  • 去年の4月に、洞爺湖でサミットが行われると決まって以来、観光客が増えた。
  • 会場になるウィンザーホテル洞爺を訪れる人は特に増え、去年の夏は宿泊客以外は山に車で入れないくらいだった(注:ザ・ウィンザーホテル洞爺は洞爺湖畔、ポロモイ山の山頂にある)

今はオフシーズンなので人が少ないが、また春以降は観光客が増えるのでは、とサミットに期待しているという旨のお話だった。

なるほど、では次は、洞爺湖の南側にある洞爺湖温泉に行ってみよう。


 

 
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