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フェティッシュの火曜日
 
ダイ・ハードの新作にニッポンのオジサンが大抜擢

ブルース・ウィリス主演の人気アクションシリーズ「ダイ・ハード」。昨年、シリーズ4作目が日本でも公開されたばかりであるが、早くも次回作の話題がハリウッドから届いている。驚くなかれ、5作目の舞台は日本。そしてなんと、主人公のジョン・マクレーン役に日本人が起用される事になった。ブルース・ウィリスの代わりに主役に抜擢された俳優は工藤功夫さん(61才)。普段はエキストラとして活躍するシルバータレントである。

突然のハリウッドデビュー、という夢の様な話に驚きを隠せない工藤さん。 早速、その心境を伺ってきた。

住 正徳



オファーはEメールで

「ダイ・ハード」の主役に抜擢され、一躍時の人となった工藤さん。一体、どういう経緯で主役の座を射止めたのだろうか。工藤さんいきつけの喫茶店でお話を伺う。


「ダイ・ハード」の主役に抜擢された工藤さん

-- まずはハリウッドデビュー、おめでとうございます。
工藤さん「ありがとうございます。正直、まだ信じられないのですが…」

-- 第一報は、どのように?
工藤さん「ええ、ブルースさんから直々にオファーがありました」

-- 電話ですか?
工藤さん「いえ、Eメールでした」

-- どんな内容でした?
工藤さん「ダイレクトな内容でした。ダイ・ハードの新作で私の代わりに主役をやって欲しい。私は今年53才になる、そろそろ体力の限界だ。そんな内容でした」

-- 信じられましたか?
工藤さん「いえいえ、とても信じられませんよ。だって、私は今年で61才ですから。なんで年上の私に頼むんだろう、と」

-- すぐに返事を?
工藤さん「ええ。間違いだったら申し訳ないと思いまして、すぐに返信しました。私は61才のシルバータレントですよ、人間違いでは? って」

-- でも間違いではなかった。
工藤さん「そうなんです。すぐにブルースさんから返事が来まして、私は間違えていない。ミスター・クドウ、あなたにお願いをしている、と」

そこから話はトントン拍子で進み、工藤さんがジョン・マクレーンを演じる事が決定した。


ブルース・ウィリスからのメールを見せる工藤さん


団塊の世代の意地を見せたい

毎回派手なアクションシーンで観客を驚かせてくれる「ダイ・ハード」であるが、61才の工藤さんにその辺の不安はないのだろうか。


「ダイ・ハード」がどんな映画か、知らなかったんです

-- 「ダイ・ハード」の主役と聞いて、まずアクションシーンが浮かびませんでしたか?
工藤さん「お恥ずかしい話ですが、私は普段、シネマをあまり見ないもので…。「ダイ・ハード」がどんな映画なのか知らなかったんです」

-- 知らないまま引き受けてしまった。
工藤さん「そうなんです。引き受けた後にDVDを見てびっくりしました。あんなアクションシーンなんて出来る訳ない」

-- スタントマンを頼む事になりますか?
工藤さん「ブルースさんから、なるべく自分でやってくれと言われてしまいました。スタントマンを使うと臨場感がなくなるから、と」

-- 工藤さんがアクションシーンを?
工藤さん「ええ、家族からは反対されましたが、私も男です。団塊世代の意地を見せますよ」


ジョン・マクレーン役が決まってから、工藤さんは毎日3キロのウォーキングを日課としているという。夏に予定されている撮影までにはウォーキングの距離を5キロに伸ばしたいと意気込む工藤さん。その横顔に迷いは感じられない。


ブルース・ウィリスにメールする工藤さん

-- ウォーキングの他に何か役作りをしていますか?
工藤さん「ブルースさんからは何もするなと言われています。お前の生き様をそのままスクリーンにぶつけろ。そういうクドウを俺は見たい、と」

-- ありのままの工藤さんで撮影に臨む訳ですね。
工藤さん「団塊世代ならではのジョン・マクレーンを見せるつもりです。ただ、アクションシーンで張り切り過ぎてダイ・ハード、なんて事にならないように、それだけは気をつけたいですね(笑)」


なんとも頼もしい61才である。団塊世代の底力で、今までにない「ダイ・ハード」を見せてくれるに違いない。

来夏の公開が待ち遠しい。


こんなジャケットが店頭に並ぶ日も近い? ※写真はイメージです

この記事はエイプリルフール企画のために作ったうその記事です

 

 
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