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はっけんの水曜日
 
鳩ヶ谷のハト状況

心のハトにであう

 そんなこんなで、かれこれ2時間くらいさまよったが、ハトの姿は依然として見あたらない。

 この日は曇っており、曇りの日は鳥を観察しづらいことは知っていた。でも、町にハトが1羽もいないということはちょっとありえないことなんじゃないか。

 記事の行く末が案じられたころ、ようやく路地にハトの影(鳩影?)が見えた


ついに見つけた 鳩ヶ谷のハト!


と思ったらちりとりだった


 が、それは僕の心が見せた幻影だった。

 そのほかにもハトかと思ったら違うものはいくらかあった。


ハトの群れ

ちがった

トラックの下にハト発見

ドリルだった

絵でもいいからハトであってくれ

ちがうかー


 鳩ヶ谷なんだからハトがありふれているに違いない、という妄想が、僕に鳩の幻影を見せたのだ。大丈夫か、おれ。

 

ついに鳩ヶ谷のハト発見

 ハトどころか鳥を見かけない。まずい。僕は最後の望みを託して鳩ヶ谷の変電所に向かった。

 なぜ変電所にハトがいるかと思ったかというと、初代ポケモンの世界では発電所に伝説の鳥ポケモンがいたからだ。なら変電所にハトがいてもおかしくはない。ハトがとまる電線もたくさんありそうだし。

 ところが変電所へ向かう途中、ふと上を見上げるとそこには追い求めていたものの姿が、あっさりとあった。


天にハト


 電線の近くには広場があり、ハトの大軍(というほどでもないが)がいた。

地にハト


 今度は幻影ではなかった。ちょこちょこと歩いたり、ぱたぱたと羽ばたいたり。まさしく「鳩ヶ谷のハト」と出会えたのである。ずいぶんと長いこと歩き回ったので感動。


正真正銘鳩ヶ谷のハト

地上すれすれを滑空する鳩ヶ谷のハト

わがもの顔で歩く鳩ヶ谷のハト

曇天と電線と鳩ヶ谷のハト

人間を恐れない鳩ヶ谷のハト

動く鳩ヶ谷のハト

鳩ヶ谷とハト

 こうして見るとただのハトだ。だが曇天という野鳥観察には向かないコンディションの中、ちゃんとハトの群れと出会うことができたのだ。しかもカラスの群れや雀の群れではなく、ハトの群れだったのはやはりここが鳩ヶ谷だったからだろう。たぶん、いや、きっとそうだ。

 と、個人的には満足していたのだが、改めて調べてみると、鳩ヶ谷の地名の由来は別の言葉がなまったもので、ハトとは関係がないそうだ。なんだポー。

変電所に伝説のハト等はいなかった。


 
 
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