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フェティッシュの火曜日
 
ジェットコースターのゆれでバターはできるのか

20回乗った

ジェットコースターのいいところ

・びゅーんと速いのが痛快である(大北)
・雨で客が誰もいないのに、忍者ショーの方がこちらに一生懸命手をふってくれることに喜びを感じる(石川)
・おかあさんのオブジェの顔に愛嬌がある(大北)

かおがおもしろい

・別のアトラクションに七人の小人がいて、それも手をふってくれているように見えるのが喜びである(石川)
・銭湯の男湯と女湯の真ん中をつっこんでいくのが第3の性を感じさせる(大北)

第3の性を感じさせる銭湯

・忍者ショーに通行人らしき人が上げられていて困惑してるのが見えた(石川)
・動き出してすぐのレールに5.5と書いてあり、昭和55年生まれとしては好感が持てる(大北)
・何もないのにゆれる箇所があって不思議だ(石川)
・むりやりHUUU〜!という声を出してみると虚しさがすごくて可笑しくなる(大北)

等々、何度も乗ったものに新しい発見をするのは難しくもあったがやって損はなかった。少しの楽しみではあった。


乗車時の表情も慣れで作業然としてきた

 

雨がすごくなってきた

雨足は強まる一方。平日の昼間、他にお客さんなどいやしない。園内のスタッフも寒そうにしている。何より何十回も乗る方は寒気が止まらない。

次第にコースターを動かすお姉さんに気を遣うようになる。バター作りがなければこの人はもう少しだけ楽な一日だったろう。都会のバター作りはこういうのがつらい。


園内のスタッフは雨対策済み

どこの業者か
上から人の写真だけを見ていくと明らかに濡れていってる

 

歓喜の瞬間

20数回乗ったあたりで変化があった。ペットボトルを逆さにしても液体が落ちてこないのだ。気づいたときには二人おおおと大きな歓声を上げていた。バ、バターか!バ、バターか!

興奮してふたを開けてみるもののこれぞバターというものではなかった。しかし何かしらの固まりは見せていることに喜びを感じ、猛烈な充実感があった。


ぜひ皆さんに見てほしくて写真を撮った

 

寒気が止まらない

2〜3時間は乗っていた。春なので上着はあるものの、段々と下にまで水が浸透していき、何より寒さが耐えられない。乗車時の体感温度も風で相当なものだ。

ジェットコースターに何度も乗ると寒くなる、ということをまた一つ体得した。それだけでも収穫であるし、何より形状の変わった生クリームで満足な思いをしたので区切りのよい30回で終わることにした。

おまけの31回目はウィニングランのつもりであった。実はこの直前に「コースターの気持ちになって乗ると異常に楽しい」ということを発見していて、名残惜しい気持ちも少しあったのだ。


31回目と2回目を比較しながらご覧ください

 

今日バター作りを終えた人たちにおつかれさまと言いたい

合計31回

体が冷え切ってしようがないので園内の休憩所に入った。温かい飲み物を飲むと生きた心地という思いである。しかし飲みきってもまだ寒い。

他に雨にかからないアトラクションはないかと探すも、こども用のゆれる乗り物、メリーゴーランドはともに振動がゆっくりすぎてバター化は期待できなかった。

ひとまず遊園地から退散して屋根のある暖かいところで結果をみることにした。


こういうものがバター作りに適していたのだろうか
われさきに二人が入ると中はきゅうきゅうであった

なにより見た目がおそろしくだめであった乗り物

 

ペットボトルの中を見てみます

お店に入ってペットボトルを切って中身を見てみた。

おお。おお。

ふんわりホイップクリーム。

美しい。


これはバターとは呼べないけれど、なんだかすてきだ

ガーリックペーストとまぜてすてきがクラッカーに載る
うまいと言いながらも顔は衰弱。今日のところは引き分けといったところだろうか。

結論

ジェットコースターに生クリームを持って30回乗ると、ホイップクリームになる。

そしてそれはすてきで、体はだるい。

結局何となく引き分けた感じになる。

そしてレバニラ炒めを食った

今後の課題

後日、きちんとバター作りをした人に聞くとちゃんと冷やしていたかというのも大きなポイントだったようだ。自分でも作ってみたい、と思われた方は他のちゃんとしたサイトを参照していただきたい。(そう思ってご覧になられていた方には本当に申し訳ない)

31回目以降の生クリームはテレビの実験番組にでもやっていただくことにして、問題はこの後風邪を引きそうなけだるさだった。

なにか滋養のつくものを食べなければ、とふだん食べないレバニラ炒め定食を食べて帰った。630円也。

帰って今日は引き分けたと思って寝ても、次の日には何かいいことあった気がしたのだから不思議なものである。


撮影協力:浅草花やしき

〒111-0032 東京都台東区浅草2-28-1
電話番号:03-3842-8780
営業時間:10:00〜18:00(営業時間は季節・天候により異なります)
花やしきホームページ
※今回の実験は企画記事のためですので真似しないでください。


2008年3月29日 花やしきエンターテインメント通りオープン


 
 
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