ステテコのできるまで
では、順を追って見ていこう。
最初はまず、生地を均等に重ねているところ…だったと思う。 (メモを取り忘れ、いきなり記憶が曖昧)
次に裁断。 裁断マシーンにより正確無比に生地がカットされてゆく。
裁断が終わると、次は縫製に入る。
縫う工程は、すべて手作業で行われている。 こういう作業は機械化することが難しく、何十年も前から作り方が変わってないそうだ。
おやじたちの足を包むステテコが、うら若き女性たち(または元うら若き女性たち)の手によってひとつひとつ縫われていたとは。感慨深い。
縫う工程は部位ごとに、 ・ふたつの生地を縫い合わせる人 ・裾を縫う人 ・ゴムを通す人 といった具合に、細かく分かれている。
中にはけっこう難しい工程もある。 見てると、さらりさらりといとも簡単そうに見えるのだが、何十年もやってるベテランだからこそできる芸当で、一朝一夕にはできない業もあるという。
最後にアイロンがけをして完成。
できたてのステテコをもらう
ステテコができるまでを一通り見たところで、ここで できたてのステテコをひとつ頂けることになった。
できたてのステテコはやっぱり風味がいいだろうか? (んなわけない)
さて、その穿き心地は…
軽い! 武村さんおすすめのクレープ生地のステテコは、私が普段はいてるものよりさらにワンランク軽い穿き心地だった。
できたてだから、ではないけど。
スーツの下に穿くのもオススメだそうです。
ビバ!メイド・イン・ジャパン
ステテコは、業界では一度使ったらやめられなくなる“麻薬肌着”と呼ばれているそうだ。たしかに、私も興味半分でステテコを着て以来、すっかりハマってしまっている。
近い将来、新宿や渋谷の街がステテコをはいた若者たちで埋め尽くされる日も、そう遠くないだろう。
それと、やっぱり日本製はいい。日本的なものは特に。 いただいたステテコを家でしげしげと眺めていたら、そう感じました。
取材協力:ステテコ研究所 / アズ・コーポレーション