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はっけんの水曜日
 
六本木でスパイス買い放題!


スパイス調理例、カレー(イメージ写真ですよ)

友人にウェディング・プレゼントをしたことが、あまりない。
そもそも、なぜか、結婚をする近しい友人が、ほとんどいない(……)。ちゃんと結婚式に呼ばれたのは、人生で一回、実兄の式だけ。自分が嫁に行けないのは仕方ないとして、ここまで縁がないと笑ける。

なので「普通、お祝いには何をあげるもんなの?」というのが、正直、分かっていない。小説やマンガや映画の中のイメージしかない。小さなパールの付いた写真立てとか送るものなの? 皆でお金を出し合って、最新型食洗機をあげたりするの? 

で、プレゼント経験値ナシだったのだが…、なんと友人・ライター佐倉さんがご結婚(めでたい)。
何を差し上げたらいいのかサッパリ分からなかったので、新婚家庭にずうずうしく遊びに行った際、「何が欲しい?」とストレートに訊いてみた。
彼女は、まだスペースにゆとりのある食器棚を指差して、「食器が揃ってないから、マグカップが欲しいな」と言った。

よっしゃマグカップ! …取り敢えず雑貨屋でマグカップを探しまくった。しかしこう…マグカップって、すごくデザインに左右されるものなので、迷いに迷い、選べなかった。アレにしようか、コレにしようか、目星を付けているうちに、数ヶ月が過ぎ…。

「あ、マグカップ、買っちゃったので、別のものでいいです〜」という連絡が。
がーん。
まあ、食器は必要なものだし、無ければそりゃ買ってしまうだろう。大失敗。
再度リクエストを訊く。
「じゃあ、他に何が欲しい?」「最近、料理に凝ってるから、スパイスセットですかねえ〜」

(text by 大塚 幸代



祝われるご本人に、来て頂きました。すまないねえ。
店内にはスパイスをはじめ、輸入食品がみっしり。物色しまくりの佐倉さん。

…スパイス!?(なんか意外な回答!)

訊かなかったら、絶対に思いつかなかった物件だ。

まずはネットで検索。
ソレっぽい、お洒落な木箱に入ってるようなセットがないかな、と探したのだが、想像したようなのが無い。無い。無い…。

マズイ。また、あげそびれるかも…。

ちょうど悩んでいた時、ラオス大使館のイベントに行く道すじ、六本木ヒルズそばに、スパイス屋を見つけた。
その名も「スパイスホーム」。

あああああああ! この店、外国人向け英字新聞に広告載ってたの見たああああ!
チャッチコピーに「インド人もビックリ」って書いてあって、六本木の異国料理店の人は、ココで買い物するのかしらーって思ったから、印象に残ってるううううう!

喜んで入店。しかし、インド等から輸入されているものばかりなので、価格帯は安いけど、容器もチープだし、パッケージに見慣れないヒンディー語が…。

これウェディング・プレゼントとしてアリなのか? アリなのか!? 
常識的にどうなのか!?

自信無かったので、もう一度、ご本人に確認。

「パッケージなんか、こだわらないですよ」
「ほんとに? じゃあもう佐倉さんソコに連れてくから、好きなだけ買い物してよ」
「ヤッター! でもいいんですか? いっぱい買っちゃいますよ?」
「…今後、何回も結婚し直すつもりがあるんだったら、あげないけど」
「しないしない!」

結果、プレゼント選びを放棄した形ではある…。


がっちり選んでいただきました! 六本木ヒルズのイスを勝手に借りて、購入物チェック。ところでこの黄色い袋、brastelってプリペイド国際電話の会社なのね。宣伝用に、エスニック食材店に配ってるのかしら。

まずはチリパウダー、とうがらし。何にで使えます。
コリアンダ=香菜=パクチーは、粉末があった。粉状のものは珍しいかも。

クミンのホール(ホールは丸のまま、ということ。砕いたものも売っています)。パッケージの裏には、一応、ざっくりした説明書きがアリ。でも勉強しないと、スパイスって使いこなせないんですよねえ(私は一時期、インドカレー作りにはまったことがあり、なんとなくは把握してるんですが…)。

「フェンネルって、何に使うんだっけ?」と言いながら、買ってた佐倉さん。おもに魚料理に使うらしいよ。
クローブ=丁字、甘い匂いのスパイス。香りが特徴的で有名な手巻きタバコ、「ガラム」の風味はコレ。

スパイス以外も購入。西米って何だ? と思ったら、でかいタピオカでした。

インドの長いお米、バスマティライス。パラパラしてて、いい匂いがします。これでダーリンにカレーライスとかを作ってあげるんだろうか。

「最近、豆に凝ってるんです!」と言って買ってたパンダ豆。確かにパンダに似た柄。「黒目豆」「ブラックアイビーンズ」とも呼ばれていて、レアなお豆らしい。それにしてもパッケージの裏の直訳っぷりが…いいですね。

チャイ用の茶葉もゲット。佐倉さんは「作り方、良く分からない…」と言ってたけど、鍋に放りこんで、煮出すんだと思います。あとスパイス足して…。まあなんとかなるよ、なんとか! お茶だし。

インドのスナック。店の人に「これ誰?」ときいたところ、「映画スター」とのことです。ちなみにこの緑のマークは、「ベジタリアンの人が食べても大丈夫ですよ」マークらしいです。

なぜか佐倉さんが大興奮していた「くわい缶」。「くわい、大好きなんです!!」だそうですが、そんなに積極的にくわいが好きな人、初めて見たかもしれない…。満面の笑顔。

お店の人がオマケでくれた、トムヤムクンスープの素。「ココに作り方が書いてアルヨ!」と指差してくれましたが、英語…。ま、まあなんとかなるでしょう。

■人にお祝いをあげるのって幸福なきもち

有り難いことに、佐倉さんは、やたら喜んでくれた。
「この喜びを写真に残したほうが良いと思うんですけど! 大塚さんとハグしてるところを、そこらへんの通行人に写真撮ってもらいませんか!?」とまで言ってくれた。「…それは恥ずかしいよ」と、やらなかったが…。

自分で食材を買っても、別にこんなテンションにはならないだろう。
人に何かをあげるのって楽しい。とくに「飲食物」をあげるのって楽しい。お金がどうのこうの、という感じがしない。

というわけで、今後、私の周辺で結婚する方などいたら、「自分では買わない、ちょっと面白い食べ物」をリクエストしてもらおうと思う。

方針が決まったぞ。ありがとう佐倉さん。

末永くおしあわせに。これからもよろしく。

両手いっぱいスパイス。

 

 

お店のかたに「ネットに載せていいですか?」とたずねたら、「これスキャンしてくだサイ!」と渡されたマップ。英語ですねえ…大丈夫、きっと辿り着くよ!
http://www.spicehome.jp/

後日、「パンダ豆、料理しました!」と頂いた写真。なんか幸福感が溢れ出てますね。私にも春が来る日はあるんだろうか…じっと手を見る。

 

 
 
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