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はっけんの水曜日
 
モーション弁当
やってみましょう


 モーションペイントというアートがある。絵を描いていく過程を見て楽しむパフォーマンス的な作品だ。

 ぜひともやってみたい!が、画材やキャンバスなど用意することを考えると、すこしハードルが高いように思える。

 なら弁当箱でやってみるのはどうだろう。ご飯の上でふりかけなどで絵を描くのだ。その名も「モーションベントウ」。ええ、ダジャレですが。

(text by 藤原 浩一

モーションペイントとはなんぞや

 モーションペイントとは何ぞや?という方もおられると思う。絵を描いている過程そのものをひとつの作品として云々・・・みたいな感じなのだが、言葉で説明してもうまく伝わらないだろうから、まずは実際に見てみるのがいいでしょう。

 輪派絵師団という方々が有名なのでその作品をご覧いただきたい。輪派絵師団さんのサイトのArtworksからどうぞ。

 ・・・見ましたか?

 せっかく描かれた絵なのに上書きされてしまってもったいない…、と思う間もなく見事に変化していくキャンバス。おもしろい、そして、やってみたい。

 ただ、画材を買い揃えるのは大変そうなので、挑戦するモーションペイントは弁当箱がキャンバスだ。

その道の方に話を聞く

 それにしても、コツとかあるのだろうか。現在、輪派絵師団さんは展覧会をやっているそうなのでお話を伺いに行ってきた。


展覧会のフライヤー

アートっぽい建物で催されている


 会場ではさまざまな展示があり、その中にモーションペイントの映像もプロジェクタ-で映されていた。

 それでは、さっそく輪派絵師団の山本さんにお話を伺ってみる。


山本さん

どうしてモーションペイントをやろうと思ったんですか?

 もともとグラフティをやっていました。壁に描いたりライブペイントをしたり、その延長ですねえ。

次々と絵が変化していきますが、描き始める前に流れを決めていたりするんですか?

 決めている時もあれば、すべてノリのときもあります。リズムや、複数人で描くときはコミュニケーションを大切にしています。あと動画の編集のときのことも考えたりしています。

どういう思いでやっていらっしゃるんですか?

 見ている人におもしろいと思ってほしいですね。描きたいと思わせたり。モーションペイントは初心者でも初心者なりにできる「演出」なんですよ。

では、モーションペイントをやろうとする人に対するアドバイスや、やるときに気をつけることなんてありますか?

 とにかく楽しんでください。「気をつけること」というのは特にないです。むしろそういうことを考えるのは邪魔だと思います。

モーション弁当やろうと思うんですけど、どうしたらいいですかね。

 白いご飯をたくさん用意してください。あとふりかけもたくさんあった方がいいですね。おはしも忘れないでください。


 出来不出来を気にするよりは、楽しんでやりましょう、とのことだった。

 「だから、今までやったモーションペイントに複雑な絵はないはず」ともおっしゃっていたが、どうだろう。全然そんなことはない気がするぞ、と思いながら聞いていた。でも、とにかくやってみよう。


そして、リメンバー・ライス(ご飯を忘れるな)

 

楽しんでやれ

 山本さんから頂いたアドバイスを再確認すると「楽しんでやれ」「白いご飯を炊け」だった。これならなんとかなりそうだ。これらの基本だけは忘れずに押さえておきたい。

 というわけで、ご飯の他用意したものはこんな感じ。


食材と画材を兼ねた存在

 のりたまとごま塩、錦糸卵、桜でんぷ、鮭フレークをとりあえず用意した。使うかどうかは後で考えることにする。黒い線を引いたりするのに便利だろうと思い海苔もスタンバイ。


海苔を細かくしておくのも忘れずに

 さあ画材の準備は整った。次はキャンバスとなる弁当箱だ。


今日、おまえはキャンバスとなるのだ

念には念を入れて両面テープで接着


 弁当の作成中に弁当箱がずれると気持ちが悪いので布とともに両面テープで接着。これでうっかりキャンバスが動いてしまうということもない。 楽しんでやるためには入念な準備をしておく必要がある。

 カメラを設置してご飯を弁当箱に入れるところからスタート。


ご飯を投入してスタート

一時弁当が混とんとする

思いついたように卵をゆでたりして

あっというまに完成


 できあがるまでを説明してしまうと、モーション弁当の価値がなくなってしまうので、詳しい部分は完成した動画でどうぞ。

 終盤はふつうにただ弁当食べてるだけの動画なので、3分の2くらいまで見ていただければ本望です。


モーション弁当、その全貌

 やっていて不安な場面もあったが、こうして動画で見るとなかなか楽しい。

 豆を投入したあたりに気の迷いが出たり、唐突に「ゆで卵つかいたいな」と思いついたりしたためにリズムがうしなわれてしまったのが残念だ。もっと調子よくやればよかった。

 あとはもう少し大きい弁当箱を用意すれば、もっと複雑なこともできたのだろう。

モーションを生むモーション

 やっているところを見ていると、こちらもやりたくなってくるモーションペイントは本当にすごいと思った。モーションがモーションを生んでいる。山本さんが「楽しむこと」とアドバイスをくれたのは、楽しいモーションこそが楽しいモーションを生むということなのだろうと思った。

 モーションペイントから生まれたモーションであるモーション弁当が新たなるモーションを生むかは知らないが、モーション弁当の今後の改善点としては、弁当の栄養面に気をつけたい。

八重桜で花見弁当になった


輪派絵師団 Art Exhibition: 「en」
http://www.rinpaeshidan.jp/
日時:4月16日〜5月3日、11時〜20時(月曜休館)
場所:The Artcomplex Center of Tokyo


 
 
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