結局いろいろとめんどうなことになるのだが

というわけで、うちの缶詰をいっさいがっさい出してぶちまけてみた。とても「連休にBBQで楽しむ」家には見えない。いきなり防災を放棄した家、のようである。

家で、といってもうちはマンション（賃貸）暮らしである。BBQできる庭や屋上テラスなどもちろんない。なら換気扇の下、でもまあいいんだけど、晴れた休日の午後である。日の当たるベランダで飲み食いしたいじゃないか。

しかしそれではこの狭い世間、じゃなくて都会、煙や臭いで近所から苦情が来たらいやだ。「苦情が来たら･･･」なんて気にしつつ肉（缶詰だけどな）を焼くなんていやだ。

というわけで折衷案。「ベランダ」と「部屋」の折衷である。彼岸たるベランダと、現世たる６畳間との境目が、今日のフィールドだ。

ここで「ちょっと待てよ」と考える。上写真のように、「取り皿」「ジョッキ」「箸」は自宅でふだん使っているもので揃えてみたのだが、これでは家での普通の食事ではないか。辛気臭くないか。もっと行楽めいた感じにしたくなった。紙皿・紙コップ・割り箸を台所からとってこよう。

ここでまた「ちょっと待てよ」と考える。上写真のように「コンロに網敷いて直火で缶詰」というのに憧れていたのだけど、缶詰自体が小さく、液体が沸騰してあふれだしたら引火して困る。それに直接火に当てるのもちょっと心配だ。

というわけで（なかなかBBQ始まらないな･･･）、ここはひとつ慎重に、フライパンを敷いた上に乗せて温めてみる。

・・・いや、やはりフライパンじゃだめだ。ぬるめのソーセージ。まあこれでもうまいけどね。いやだめだ、せっかくのBBQなんだから。

というわけで（「というわけで」多いな）、魚用の焼き網を、ひとっぱしり東急ストアで買ってきた。結局買い出しに行っている。

次ページからやっと、BBQ開始です。

注：家でのコンロ使用に際しては、換気や防災など十分な注意を。缶はフタを閉めたまま温めないでください。