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はっけんの水曜日
 
滋賀で新茶を摘んで飲んだ
新茶摘みからお茶になるまでの話。ちょうど三杯分取れた。


 5月3日、お台場で「デイリーポータルエキスポ」が開催されている時、僕は滋賀にいた。同居人のお母さんが滋賀に住んでいるので、家に遊びに行ったのだ。

そこで、なぜか僕は茶葉を摘んでお茶を淹れて飲むことになった。

今回は、茶葉を摘んでお茶にするまでのお話です。

(text by 松本 圭司

小さなお茶の木。泣きながら切ったそうです。

■家の前にお茶の木があった

「ちょっと、圭司君、庭見てよ、庭!あんたからもらったバジルの種、撒いたんだけどどれが芽かわかんないのよ!どれがバジルか教えてちょうだい!」

朝からハイテンションな声に誘われて、庭に出た僕はまだお茶の木の事は知らなかった。

「えーと、これがバジルです。こっちは雑草ですね。抜いちゃいましょう。」

バジルの説明が終わると、今度は庭の案内が始まった。

「こっち来てごらんなさい、これは梅よ〜。こっちは三つ葉。三つ葉なんてそこらじゅうに生えてるんだから。」

庭には至る所に木や香草が生えていた。三つ葉は新芽の部分しか使わないそうで、それでもザル一杯取れてしまうのだとか。

「あれ、これアジサイですか?随分ちっちゃいですね。」

「そうなのよー、邪魔だったからこの家に来て全部切ってやったのよ!でもアジサイってしぶといわね。また生えてきて。そうそう、塀の向こうにはお茶の木もあるのよ。」

「へー。」

「ダジャレ?まぁいいわ、ほら、こっちよ、お茶の木。この木が邪魔でね〜、これも切ってやったわよ。でも切るのが大変で大変で、泣きながら切ったわよ!」

泣くくらいなら切らなきゃ良いじゃないですか、って言ったら「でも邪魔だったのよ!」と返ってきた。


かつては東京でブイブイいわしていたお母様。スカートがセクシーだぜ。「昔は女優やってたのよ!」だそうです。

■そうだ、茶摘みをしよう

「ほら、これがお茶の木よ。あら新芽が出てるわね。」

見てみると、家の前にこぢんまりとお茶の木が生えていた。おお、確かにお茶の木。

「あら可愛い。これ、葉っぱ摘んで炒ったりすればお茶になるんですかね。」

「あんたこの葉っぱでお茶飲む気?変わってるわねー!どうかしら、人には摘んで飲めば良いって言われるけど。やったことないわよ。」

「僕はそういう、面倒くさいことをやるのが好きなんですよ。」

という事で、この葉っぱでお茶を作ってみることにした。

 以上、ここまでがお茶を摘んで飲むまでの動機の部分です。別にお茶農家に行ったわけでも、御茶摘み体験教室に行ったわけでもない。

 一般のご家庭に遊びに行ったらお茶の木が生えてたので茶摘みをしてみた、そういう話になります。

 

■新茶を摘んでお茶を淹れるまで その1 摘む

 まずは、なにはなくとも茶摘みからである。柔らかい新芽の部分だけを摘んだ。お茶の本場静岡あたりではかなりの重労働な作業のはずだが、なにせ、泣きながら切られた木が小さいのであっという間に終わってしまった。

量にして、大体カップ一杯くらいだろうか。

これを蒸して焙煎したらお茶になる。らしい。


若葉ってやわらかくて可愛い。そのまま食べてしまいたい。

摘んだら次は蒸してみよう。

 

■新茶を摘んでお茶を淹れるまで その2 蒸す

 摘んだお茶を洗ったら、次は蒸し。ネットでお茶の作り方を調べたら、30秒ほど蒸せばいいというので大体その通りにしてみた。


プルプル立体写真で蒸し工程をご覧下さい。

「今日はどこ案内しようかしらー?彦根城見る?あとは琵琶湖ね。琵琶湖一周ドライブに行きましょうよ。運転は任しておいて。ゴールドなのよ!車は買ってすぐ3回こすったけど。」

蒸してる横でお母さんがはしゃいでいた。可愛い60歳だ。でもって工程は焙煎に入る。

 

■新茶を摘んでお茶を淹れるまで その3 焙煎

 蒸したら次はフライパンで乾煎り、焙煎の工程になる。フライパン、またはホットプレートの上に和紙を敷いて乾燥するまで焦げないように煎れとの事だが、これがまぁ、熱い。ここまでのお手軽さとうってかわって厳しい工程だ。


熱い。でも菜箸とかだと上手く煎れそうにない。

なんで笑ってるんだ、オレ。熱いのに。

さっさか茶葉をもんだりこねたりしながら焙煎。熱いし暑い。

 結構熱いのに、なんだかなかなか茶葉が乾燥していかない。これは時間が掛かりそう。困った。あんまり時間掛かるとドライブの時間が無くなっちゃう。

「これ、時間掛かりそうなんですけど、途中でやめてもいいんですかね。」

「なに言ってるの、一度始めたら最後までやんなさいよ。」

ごもっと。ちょっとだけ火を強くして急いで乾燥させよう。あちち。

15分後。

ある程度乾燥したので、まぁ、こんなもんかと言うことで彦根城に出発した。後半は次ページ。

※上の写真で、フライパンの上にキッチンペーパーを敷いて焙煎してますが、ガスレンジの場合は燃えて危ないと思います。IHなら燃えることは無いと思いますが。自分で試す場合は火災に注意しましょう。


 

 
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