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フェティッシュの火曜日
 
棒にささっているものを観察する

いらない苦労を積み重ねながら見つけた棒に何かが被せてあるあれを、パターン別に分類しながら見ていくことにします。

 

何かを被せるパターン

まずは空き缶以外のものを被せているパターンです。

    
こちらの畑は
じょうろを被せる
      
アパート脇の花壇では
ペットボトルを被せる
 
この畑
長靴が被さってる

じょうろを被せたりペットボトルを被せたり、棒が危ないから被せている、というわけではなくそこにたまたまあったから被せている、という印象です。

棒が収納用具になるとは今まで思ったこともなかったので、何か新しい発見をした気分になりました。散らかった僕の部屋も棒をいっぱい立てておけば綺麗になるかもしれません。

 

棒を曲げるパターン

棒が突き出ているのが危ない、という問題について、空き缶を被せる以外の解決方法があるようです。それが、棒を曲げるパターン。

       
空き地
鉄筋を曲げておく
 
こっちの空き地も
鉄筋を曲げてる
 

なるほどです。鉄筋のような棒の場合は曲げておけば危なくないのです。それにしても、棒の曲げ方が自由すぎます。先端だけくるっと丸めておけば用は足しそうなものなのに、必要以上に曲げてる。もしかしたら、棒を曲げるのって楽しいのかもしれません。

 
一本の毛穴から鉄筋が2本出るパターン
 

こうなるともはやどう解釈していいのかわかりません。長いのだけ曲げておけばそれでいいのか。

 

空き缶のパターン

なにかを被せるとか、鉄筋を曲げるとか、それはそれで面白いのですが、でもやっぱり基本は空き缶だと思います。その空き缶のパターンです。


普通の交差点に

棒に空き缶だ
確かにささってる

交差点でふと横に目をやると、潰れたコンビニの駐車場に突き立っている鉄筋、ここに空き缶が被せてありました。畑ばっかり探していたので不意を突かれた思いです。

しかも一つだけじゃなくてたくさんあります。大半がお茶の空き缶ですが、コーヒーの空き缶などもいくつか。棒に空き缶が刺さってるだけでもうれしいのに、まさかこんなにたくさんあるとは。少し嬉しくなって、信号待ちの車にじろじろ見られても、なりふり構わず写真を撮ります。


いっぱいある

少し幾何学模様っぽくもあり、連凧みたいでもあり、とにかくかっこいい。何の変哲もないものをたくさん並べると美しく見える、まるでドミノのようだと思いました。

 
何かの会社の倉庫
 

空き地にぽつんとある、資材置き場のような場所。ここにも空き缶がありました。こちらも数がかなり多いです。


空き缶2段重ね
1段目は貫通させてるらしい

近づいてよく見てみると一本の棒に空き缶が2段重ねになっていました。いったい1段目はどうなっているのかと思ってよく観察してみると、どうやら1段目は貫通させているようです。すごい破壊力。


いっぱいあった
 

この写真の左奥にもまだ空き缶は続いてました。棒の数×2個の空き缶。この近くの自動販売機は大儲けしてるはずです。

もしかしたらいくつか空き缶を被せているうちに自分の中で止まんなくなっちゃったのかもしれません。おなかたぽたぽなんだけどせめてあと一個だけでも、とか言いながらジュースを無理して飲んじゃって、そしておしっこしたいのも我慢しながら空き缶を棒に突き刺して貫通させる。この人はどMなんだかどSなんだかわかりません。

みんな自由だ

棒をそのままにしておくと危ない、というのはみんなの中で共通の認識なんだろうな、というのがよくわかりました。しかし、それをどう解決させるかについては各々が考えたやり方でやっているようです。特にルールとか、流行があるけではないみたい。

だからなのか、棒に対する扱いがバリエーションに富みすぎているように感じました。僕としては、空き缶がたくさん並んでいるのがかっこいいので、全て空き缶で統一して欲しいです。これを読んでる農家とか、建築関係のお仕事をされている方、なんとか空き缶を被せてもらえないでしょうか。

そしてそこを通りかかって興奮気味に写真を撮ってる人がいたら、それはきっと僕です。

分類してもたいした意味はなかった

 
 
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