「ローカル団体の元祖は今年で15年目の『みちのくプロレス』ですけど、最近は各地方の主要都市に出来てますね。今度『沖縄プロレス』って団体が出来るんですけど、これで北から南までまんべんなく団体がある感じになるんじゃないかなぁ」
−−そんなに細々と出来てるんだ。
「茨城だけでも『SSS(トリプルエス)』、『常陸プロレス』、『WXW』と3団体ありますからね。今一番熱いのが名古屋で、ざっと思いついただけでも10団体(&プロモーション)はあります。時期によっては東京より熱い興業戦争が起きてますから」
−−昔はプロレスやる、となると団体に入るしか発想がなかったですけどね。今は団体作っちゃう。
「10年くらい前からですかね、地方でも増え始めたのは。まずリングがリース出来るようになったのと、最近は安く買えるようになったんです。昔は500万くらいしたのが、今は100万。価格破壊があったんです(笑)」
−−あー、500は無理だけど100なら何人か集まれば何とか出来そうですもんね。
「あと、地方の方が土地が安い分、道場作ったりリング設営したりしてもお金かからないんですよ」
−−確かに東京だと中途半端な金持ち程度じゃ土地も買えないけど、地方の田舎なら倉庫とか安く借りれそうですもんね。
「それにあとは学生プロレスやってた人が地元に戻ってそのままやってたり‥同好会みたいなもんですね。それに娯楽の少ない地方だと重宝される、ってのもあるみたいです。地元の遊園地とタイアップしたり」
−−東京だと選択肢がありすぎて選べない、って所もあるけど、地方だと選択が少ないからその分強い結びつきがある、ってこともあるんでしょうね。
「今度旗揚げする『九州プロレス』なんか業界初のNPO法人だったり、東京発じゃできないやり方で突き抜けてる所も多いですね」 |