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土曜ワイド工場
 
シカクいモノをマルくする。

東急ハンズの店員に聞きました

もう自分ではどんな方法で丸くしていけばいいのか分からないので、四角い木材を丸くするにはどうすればいいか、東急ハンズの店員に聞いてみました。

案の定「丸いのを買ったらダメなんですか」と聞かれたが、そこを押し通して教えてもらった方法は、

  • 紙ヤスリで削る
  • 半球をガイドにしながら丸く仕上げる

必要な道具はこんな感じです。


紙ヤスリ・ガムテープ・塩ビ半球・朱印・ピンセット・ペン

塩ビ半球や朱印はガイドに使うので、削るのに使うのは紙ヤスリとガムテープの二つ。

これだけだとさっきまでやってた方法とあんまり変わらないように思われるが、教えてもらった削り方はすごく画期的で目から鱗な方法だった。


まず四角の面に中心点を描く。ここは丸の端になるので絶対削っちゃいけないところ。
ここが重要ポイント。紙ヤスリは床にガムテープで貼って固定する。
そして大根おろしみたいに擦って削っていく。なるほどねー。
2時間でこんなに削れました。

すごい削れる。昨日やってたのがなんなのか分からなくなるぐらい。これからは困ったときは詳しい人に聞く生き方としていこう。


床板の模様が紙ヤスリに写る。
5時間後の丸さ。手が痛い。

ただただ延々と削り続けることになるのでその時の心の変化なども捉えようかと思っていたが、昨日より楽に削れるといってもキツイ肉体労働に変わりはなく、作業中の頭の中には「疲れる」の文字しか浮かばなかった。

 

たぶん絵の具とかでもいいです。

プロっぽい技

おおよそ丸くなったところで、半球のガイドを使いさらに丸くしていく。

塩ビの半球にハンコの朱印からインクが染みこんでるスポンジをピンセットで取り出し、それを半球の内側に塗っていく。

その半球の中に作ってる丸を被せる。そして色が付いたところがでっぱてる部分なので、そこを目印に削っていく。これを繰り返せばより正確な丸になると教えられました。

丸くない部分は突っかかって色が付く。
色が付いた部分を削ればだんだん正確に丸くなっていく。

削り始めてから7時間後、ようやく四角いものを丸くすることが出来ました。


シカクいモノをマルくした。

あんな四角いのがこんな丸いのになったなんて。

商品の球体と比較しても遜色ないですよね。

いまものすごく指が痛いです。

四角い物を丸くしたらすごい達成感

なんとか全ての四角い物を丸くしてみることが出来た。とは言いつつ途中明らかに失敗した物もあったけど。

でも最後の四角い木材を丸くするのは修行と言ってもいい達成感があったので、それがあれば途中までのはなかったことにしていいと思う。

結果的に今回の「シカクいモノをマルくする」試み。「シカクいアタマをマルくする」みたいに頭は育たないけど、なんだかよくわからない達成感を得ることが出来た。人間的にも成長したと思います。

四角から丸くなったものたち。

 
 
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