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ちしきの金曜日
 
高崎のスパゲッティは量が多い
食べ終わったら腹へってますように

群馬出身のひとが東京に来ていちばん驚いたことはスパゲッティの量が少ないことだと言っていた。地元はもっと量が多かったと言う。

調べてみると高崎は確かに全国屈指のパスタの消費量で、市内にはイタリアンの店が多い。観光協会では「パスタの街 高崎」をうたっている。高崎がそんなことになっていたとは知らなかった。

なかでも量が多いと評判のお店を何軒か回ってみた。この目(胃)で確かめたいのだ。(林 雄司


洋麺亭 高崎店
長ネギと小エビのクリーム Sサイズ 740円

普通じゃんと思ったら

まずは高崎市内でイタリアンの店を展開する洋麺亭。

田園風景が広がる郊外のきれいな店。学生街で大盛りを売りにしているような店ではない。僕は長ネギと小エビのクリームスパゲッティ、木曜日ライター工藤さん(撮影・試食係として同行しています)はペスカトーレとをオーダー。

少しして小エビのクリームスパゲッティが運ばれてきた。おいしそうだ。実際、おいしい。クリームはしつこくないし、エビはぷりぷりしている、麺も適度な歯ごたえ。写真にとったら鮮やかな色で撮れた。この写真のイメージ通りのおいしさと思ってもらって間違いない。

そして工藤さんのペスカトーレが運ばれてきた。トマトソースにさまざまな魚介の具。こちらもおいしそうだ。

………グルメサイト気取りで書いてきたが、ちょっとお皿が大きい気がする。

 

Mサイズです (ペスカトーレ M 950円)
とり分け用のトングも完備だぜ
歩いてたら小麦畑があった。
スパゲッティのほか、中古車も安かった

サイズ構成が意外です

工藤さんのペスカトーレがMサイズ。僕のクリームスパゲッティがSサイズだ。このお店のサイズ構成はこうなっている。

Sサイズ 150g (1人前)、Mサイズ 300g (2人前)、Lサイズ 500g (3人前)

Mが普通でそれに対して少ないと多いではないのだ。Sが普通で続くサイズは多くなる一方。お店の外観からこの量は予想外である。

SとMを頼んでカップルみたいにシェアして食べた。450g÷2 = ひとり225g。フォークに麺を団子みたいに巻き付けて食べたってすぐになくならない(嬉しさの表現ですよ)。喜ばしい。

満腹だけど苦しくない。うまいものをたくさん食べられて満足だ。我ながら食いしんぼうの発言だと思う。

■data
洋麺亭高崎店
群馬県高崎市沖町667 TEL:027-343-9788

 

パスタでいいや、じゃない

次の店まで4キロほどあるが、腹ごなしのために歩いた。

ファミレスで「スパゲッティでいいや」というときは、たいてい軽く済ませたいときだ。だけどこの店では「がっつり」がスパゲッティである。実際、Mをひとりで食べているお客さんがたくさんいた。

パスタ=がっつり食べるもの、というイメージを持ったまま東京の量が少ないパスタを食べたら…、と想像したら怒りと失望がよく分かった。

あと、「一杯のかけそば」もさっきの店だったら3人で分けて満足してなんの感動もない話になっておもしろいと思った。

 


 

 
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