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フェティッシュの火曜日
 
世界で二番目に臭い料理、ホンオフェを作りたい

ホンオフェをサンチェ、キムチ、豚肉と一緒に食べる

ホンオフェ、明らかに私の持っている食文化にはない香りが漂っているのだが、ここまできて食わず嫌いはよくない。

韓国料理っぽくサンチェにキムチを乗せて、そこにおいしく茹でた豚ばら肉とホンオフェをトッピング。これに豆板醤をつけて食べてみることにした。10メートルも歩けばバーベキューが美味しい匂いをさせているのだが。


写真だけ見るととても美味しそうですね。

試食の様子は下の写真にマウスオーバーでどうぞ。


いただきます。

豚肉、キムチ、サンチェというおいしいトライアングルに居座るホンオフェという強烈な違和感。なんだこりゃ。

噛んだときに歯と歯の間に挟まったものが肉やキムチだけだったら単純にうまいのだが、そこにホンオフェがちょっとでも入り込むと、今までキムチでカモフラージュされていたアンモニア臭が一気に暴発。なんだこの一人ロシアンルーレット状態は。

キムチのおかげでホンオフェがタラの内臓のキムチであるチャンジャっぽい感じもするが、これがチャンジャだったら腐っている。



あえてホンオフェ単体で食べる

ホンオフェをキムチや豚肉などの食べなれた食材とあわせると、どうもホンオフェの違和感が際立ってしまう。ならばとホンオフェだけで食べてみることにした。

ネットリと熟成されたホンオフェ、なるべく小さい一切れを選び、意を決して口に放り込む。


写真にマウスオーバーで試食の様子が見られます。

口に入れた瞬間のピリッとしたアンモニアの刺激が、これが食べ物であることを否定する。脳が嫌がる味だ。強い酒を飲んだ時とはまた違った粘膜の熱さを感じる。

くにゃくにゃとしたその歯ごたえは生の地鶏モモ肉のよう。なかなか噛みきれないのだが、噛めば噛むほど匂いが広まって処理に困る。

小泉武夫氏によると、「あまりに激烈なアンモニア臭に圧倒され、失神寸前に陥りました。」とあるが、これの匂いはファブリーズがいい仕事をしたためか、だんだん鼻が馬鹿になってきたためか、覚悟していたほどではない気がする。ゴーグルなしでも目が痛くなるようなことはない。それでもまあ十分に臭いのだが。


心理描写。

ホンオフェの値段が高いのは、高くないと誰も食べないからな気がしてきた。冠婚葬祭で出される理由は、この食べたときの表情が向いているからだろうか。



友人にも当然食べてもらう

こんな貴重な体験、みんなにやってもらわねば。まずは「こんな表情の玉置さん見たことがない!」とゲラゲラ笑っていた、本を貸してくれた友人に食べてもらう。


マウスオーバーで試食。どこへいくんだ。

なんか友人が壊れたロボットみたいになってしまった。まあ前から割りとそうだった気もするが。

以下、本人からの感想。

においは想像していたのとちょっと違いました。もっとアンモニアがツーンとするのかとおもってましたが、生ゴミというか、魚の解体場の臭いでした。体調悪かったらリバースする系の臭いです。そこはかとなく、珍味系の匂いもした気がしますが今となっては気のせいだった気がします。

食べた感じは、ねっとりとした刺身と言えばいいのでしょうか。 生肉の食感といかのワタの風味、味自体はあまり主張が無かったようにも思います。臭いが主張しすぎててよくわかりませんでした。あとは、食べた後、食道あたりが熱かったです。

ご飯には合わない気がしました。

さあ、続けて今日来ていただいた当サイトのライター達にもぜひ食べていただきましょう。


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