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はっけんの水曜日
 
見本市で癒されよう


 

できたてホカホカ〜のドラ焼きを受け取ったサラリーマンが、嬉しそうに「まふー」と、かぶりついていた。

観察していると、女性は、貰ってすぐには食べていなかった。照れくさそうにハンカチなんかで包んで、とりあえず移動していく。
でも男性は、受け取ったら、いきなりパクッ。
背広とネクタイ、片手にドラ焼き、食べ歩き、笑顔。
他ではちょっと見られない光景だな、と思いながら眺めていた。

これは、私が先日見学しに行った、FOOMA JAPAN 2008(食品機械工業会が主催する、食品機械・機器関連の見本市)での光景。会場は東京ビッグサイト。
基本、食品業界の方向けだけれども、一般人でも入れるイベントだ。

異業種の見本市は、やたらと楽しい。異業種といえど、自分の生活とどこか繋がっている場合も多いしー。
そういうのをボンヤリ見学させて頂いていると、思うところが多いのだ。

(text by 大塚 幸代



■機械はすごい

片っ端から、食べ物関連機械をみていく。
世間では「手作りのほうがエライ」ということになっているけど、健気に働く機械と、それを研究開発・製造販売している人たちを直に見てしまうと、「機械自体が、人間の手作りなんだよなあ」と感じてしまい、わけがわからなくなる。


「スポンジケーキみたいな繊細なものを、ここまで切れますよ」というデモンストレーション。5ミリ角くらいにカットされてた。

パンのスライスの機械も。ちょっと切り過ぎかもしれないが。
もちろん野菜も。「薄く切れる」って、派手だ。
「かぼちゃだけを、切るための機械」もあった。それにしても細か過ぎだ。

サンプルに、おまんじゅうを配布していたマシーン、「火星人」。なぜ火星人という名前なのかは分からない。ちなみに「甘い匂い」を発している場所には、やたら女性客が集っていた。

魚のすり身関係の機械を、なぜか宣伝してらっしゃったシンスケさん。
全自動タコ焼き作成マシーン。でかい。もちろん、屋外で作るものじゃなくて、工場用だと思う。

ケーキの周辺のセロファンを巻く機械。「ケーキラッパー」って、そのまんまの名前だ。

カラフルで可愛いオーブン発見。欲しい…。
焼き印の入れられるバーナーが超特価。欲しい…。

焼き物の型ワクって魅力的だ。欲しい…。オリジナルを作ってみたくなる。幾らかかるんだろう。

シュークリームの具が、いっぺんに2個入れられるマシーン。個人用では滅多に買われないであろう機械。
熱いままのジャムが、瓶詰め出来るマシーン。細かい専門マシーンがいろいろあるものだ、と感心。

焼きいもマシーン(一体型)。売り声のBGM付き。これを買えば、即、焼き芋屋さんデビュー可能。
茶巾しぼりマシン。写真の作品例を見て「こんなに多種、作れるんだ…」と衝撃。

焼豚のネット。ブタを包むほかに、何か他に使い道ありそうだ…と思わず考えてしまった。
試食して美味しかった「琉球スウィーツ」。氷自体がミルキーで、なんだか流行りそうな冷菓。

  なぜかフライ油の下を、金魚が泳いでいるのを発見。 >
 

 
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