出場選手紹介

今回ゲームにエントリーしてくれたのは、僕の仕事先でよくお世話になっている3人。初めての寿司ポリー開催にあたって意気込みを聞いてみました。

この4人が、回転寿司を巡って歴史に残る死闘を繰り広げます。

序盤から大波乱

記念すべきサイコロの第1投は、最年少のゆーだいが行ないました。

100点の目が出たので、100点カードを1枚引きます。そのカードの裏に書かれていたネタは…！？

何とのっけからきつねうどん。しかもこれ、この店のメニューにいなりがないために、油あげつながりで急遽書き換えたものでした。

いきなり寿司ポリーからのキツい洗礼を受け、ゆーだいはあっという間に汗だくに。ほかのプレーヤーも、目の前で起こった、あまりに恐ろしい現実に声を失っています。

第1ターン2投目は幻の銀侍（名前の由来は気にしないでください）。

こちらも100点でしたが、引いたカードは何とサーモン。初っ端からいちばん好きなネタが飛び出し、銀侍のテンションは一気にマックスへ。

同じ100点同士ですが、その内容は大きく明暗を分ける結果となりました。

真の主役

しかし、サーモンを尻目にうどんと向き合うゆーだい以上の運命に翻弄されたのが、続いて賽を振ったもっさんでした。

最初のターンで100点のカードから牛塩カルビ握りを引き当てて以降、2ターン目でネギチャーシュー握り、その次のターンでたらこマヨ軍艦、そのあとにエビきゅうりマヨ巻き、と次々に高カロリーなネタを引き当て、肉系とマヨ系をコンプリートするかのような勢い。

「ふつうの寿司が食べたい…口の中マヨの味しかしない」と頭を抱えていたところ、第5ターンでウニ、その次のターンでずわいがにという300点メニューを出し、ほかのプレーヤー全員から「神の引き手だ！」と恐れられるという、浮き沈みの激しいゲームを繰り広げました。

しかし本人は「ウニはどうでもいい、赤身かイカが食べたかった」というあたり、このゲームの奥深さを物語っています。

その後も、生ハム握りという数少ない肉＆マヨ系を見事に引き抜き、しかも流れてこないために自らインターホンで注文する、という屈辱を味わってスタジアムを爆笑の渦に巻き込んだもっさん。終盤には数の子松前漬け握りと数の子握りをたて続けに引くという奇跡的なほどの運の悪さを見せつけ、計4貫の数の子にずっと口をもぐもぐさせながら、刺身を食べることなく無言でゲームを終えました。

ちなみに僕はツナサラダ軍艦、納豆軍艦、エビサラダ軍艦、イカめかぶ軍艦という、バルチック艦隊並の軍艦攻撃を受けつつもこれを撃破。回転寿司界の山本五十六の異名を取りつつ、生サーモンやこういか、大うなぎといった好物の握りも食べることができ、そこそこ満足して終了。

最終的にサビ入りを表すオレンジの皿、サビ抜きの白い皿が交互に並び、オレンジの皿1枚のもっさんとは対象的にバランスの良いゲーム内容となりました。

寿司ポリー初代世界チャンピオンとなったのは銀侍で、200点ネタの本まぐろ中トロを引いた直後に300点ネタであるたらばがに、大海老を連続してゲット。目の前のもっさんを地獄の底に叩き落とすガッツポーズを見せ、大満足の表情でした。

もし今後誰かが寿司ポリーを開催しても、銀侍を倒さない限り世界一は名乗れません。

こうして、世界で初めて行なわれた寿司ポリーは幕を閉じました。

参考までに、各々の戦歴を示すスコア表をお見せします。

食べ物を使った遊びだけに開催前は多少不安もありましたが、サイコロで300点の目を出すと会場から「おおーっ」というどよめきが上がるなど結果的にはかなり盛り上がり、楽しい食事＆ゲームができました。

ただし、刺身ネタが出ることは圧倒的に少なく、いわゆる回転寿司ならではのネタが出る機会が多いので、もう少しゲームバランスの調整が必要かも知れません。

逆に言えば、いつもは好きな時に好きなだけ食べられる刺身が、次いつ食べられるか分からない状況なわけで、いつもより大事に味わって食べたことは間違いありません。

ま、何はともあれ楽しかったです。