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ちしきの金曜日
 
スローで撮ると宇宙空間になる

一秒間に60枚の連写ができたりとか、いろいろ凄いカメラ

 デイリーポータルZ編集部より、カシオ EXILIM PRO EX-F1 というカメラをお借りした。一秒間に60コマの連写ができたり、生物のドキュメンタリー番組とかでよく見る超スロー映像が撮れるという、私なんかが今まで使えなかったような高度な機能を持ったカメラだ。

すごい!
でも何を撮ろう??

そうだ!私が家で飲み食いしたりぴょんぴょん跳ねてる姿をスローで撮ったら、宇宙空間みたいな映像が撮れるのではないか?

さっそくやってみることにした。 

T・斎藤



ファースト・コンタクト

 EX-F1は、一秒間に300コマ、600コマ、1200コマの3つの速度のハイスピード・ムービーを撮ることができる。
 通常は、1秒間に約30コマだから、300コマだとその10倍。1秒間のできごとを10秒に引き伸ばして撮ることができる。600コマならさらにその倍。1秒間が20秒になる。1200コマならそのまたさらに倍で、なんと1秒間を40秒にまで引き伸ばした超スロー映像を撮影することができる。これは水面にしずくが落ちた時に王冠の形ができる様子や、シャボン玉が割れる瞬間まで撮影することができるレベルの速度。

カシオ EXILIM PRO EX-F1

 ところで、今回私がやりたいのは、自分自身が動く様子をスローで撮って宇宙空間っぽく見せたいという試み。
この目的の場合、はたして3つの速度のうち、どれを選ぶのが適切なのか?
 結論から言うと、試しにまず秒間300コマで撮ってみたら、それで充分無重力空間っぽいふわふわ感が出たので、他のは試さなかった。

 ではその最初に撮っていきなり“充分宇宙っぽく見えた”映像をご覧頂きたい。(音声は出ません)


どうだろう?
ふわふわと漂う感じが、けっこう宇宙っぽく見えないだろうか?

【解説】
先日、日本初の有人実験施設「きぼう」に入った宇宙飛行士・星出さんに習って、私も「いらっしゃーい」という紙を掲げてみたら、一気に宇宙っぽさがアップした。

「きぼう」に習い、私はこの実験空間を「きぽう」と名づけることにした。濁点ではなく、半濁点の方で。


●ミッション2:無重力遊泳

続いて、「きぽう」船内を遊泳するシーンに挑戦してみた。



【解説】
「きぽう」の船内が畳であることに驚かれたかたもいたかと思う。「きぽう」は、日本人として和の心を忘れてはならぬとの配慮から、特別に普通の日本の家っぽい内装が施されている。

このシーンは、一見、高度な身体技術を必要とされるようにも見えるが、よく見るとものすごく簡単な動きしかしてない。

なお、画面が斜めに傾いてるのは「無重力だから」である。


●ミッション3: コーラを飲む

無重力の宇宙空間においては、コーラのような液体は飛散してしまい、飲むのが大変難しい。またボトルもしっかり手で支えてないとすぐにあっちこっちに飛んで行ってしまうため一瞬たりとも気が抜けない。

【解説】
前半、うっかり良い感じの映像と思わせておいて、後半がヒドイ。それもなにやら絶望的にヒドイ。

何の準備もしてなかった為、部屋の中がメチャメチャになってしまい、かなり動揺してしまった。

ソーシャル・ブックマーク・サービスで
「これはひどい」
というタグをつけられるのが目に浮かぶようだ。


●ミッション4: 自分視点の映像

気を取り直して、今度はカメラを持って自分目線で船内をぐるっと見渡した時の映像である。

【解説】
無重力空間ではふわふわ漂ってしまうため、不安定な映像になっている。

よく見ると、ピンク色のバランスボールや三脚なども写っており、今回の一連の映像をどうやって撮ったかのヒントが隠されている。

きぽう船内の完璧なまでの庶民派的内装にも注目したい。


●ミッション5: 宇宙食

最後は宇宙食を食べるシーンに挑戦してみた。
用意した宇宙食は「たこ焼き」と「プリン」。
パッケージにはこれまでのたこ焼き、プリンのイメージを大きく覆すかっこいいロケットや宇宙船の写真がデザインされている。

【解説】
たこ焼きは、乾燥して水分が抜け、スナック菓子のようにパリパリになっているものの、見た目はたこ焼きそのもの。味もまさにたこ焼きの味で、不覚にもなかなか美味しかった。

続くプリンは、四角い高野豆腐のような形状で、こちらもやはり水分がまったくなくパリパリの状態。それが食べると口の中で溶け、まさしくプリンという感じの甘い味が広がる。

…いや、そんなことより、プリンを食べてる時の我がうっかり顔がやば過ぎる。「うっかり顔に写らない方法を探る」という記事を「面白いなぁ」 なんて思いながら読んでいたが、記事に載っていたどのうっかり顔よりもスローで写し出された我がうっかり顔がすごい。いや、これはうっかりなんてレベルじゃない。
「だ、大リーガー?」
と思った。大リーグとリトルリーグの差くらいの壁を感じてしまったのだ。

まじでやばい。何度見ても笑ってしまう。

テクノロジーの無駄使い

 という感じで、全体的にわりと宇宙っぽい映像が撮れたと思う。が、一方で 「私の考えた宇宙」みたいになってしまったような気がしないでもない。
「たしかこんな感じだったよなぁ」
というアバウトな宇宙のイメージ。

 あと、宇宙プリンを食べてる時の私の顔が酷すぎたのは、おそらく噛まないでまるごと口に入れたところに、ひとつ大きな要因があったのではと思った。あの顔は人として本気でまずいと思うので、今度からはよく気をつけたい。それとコーラは開ける前に振らない。

とてもすごい機能のカメラなのだが、そこから得た教訓はこんな感じだった。


 
 
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