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フェティッシュの火曜日
 
ドイツ風乾杯アームで豪快に飲もう


 私、6月中ドイツに行っておりまして…というのはもう書いた。2回にわたってドイツの思い出を記事にし、毎日飲んだそのあかしをビール部につづった。そして、まったく前と変わらぬ日常に戻った。

寂しいものだ。帰国して1週間も経つと、在独中あんなに鮮明だったもの、青い空や広い街路、古い街並み、食べた食事、飲んだビールが、どんどん遥か遠い思い出になっていくのがわかる。

ああ、せめてあのビールの味を。あの乾杯の歓喜を、ここでいつでも蘇らせることができたら―
そう思い、「ドイツの乾杯アーム」を作成することにした。
なんのことだかわかるまい。

乙幡 啓子



モデルはホッピー

まずビールジョッキを用意せねばならない。いつでもどこでも「ドイツ風の乾杯」をいたすためには、それは軽量でなくてはならない。なので布と発泡スチロール、塩ビシートを買ってくる。つまり工作である。


ビール色はこの写真だとオロナミンCのようだが、実際は上面発酵的な色あいです。

うちにはホッピーのジョッキしかない。大きさのモデルはこれに決定。
ジョッキの高さに合わせて塩ビシートとフェルトを切る。

ぬいぐるみのようなものを作るわけだが、ジョッキのような透明な物体は、塩ビシートを材料にしよう。加工もしやすそうだが、なにぶんやわらかい素材なので、中に芯を入れねば形が安定しない。そこでこれまた軽い発泡スチロールを切って、詰め込むのだ。


塩ビシートの両端はこのように切り・・・
芯の回りに巻いて、両端の取っ手同士を貼り合せる。うーんいい仕事。
いったん芯を抜き、中にフェルトを入れて、また芯で栓をする感じ。
乙幡+サッポロ=オッポロ品質です。

中側にフェルトをぐるっとめぐらせて、そこに栓をするわけだから、発泡スチロールは中に行くにしたがって細くなるように切った(台形のコルク栓のように)。そういう地味な、いい仕事もしております。

でも何といっても楽しいのは、ビニールテープを切って「オッポロBEER」ラベルを貼り付けるという華やかな作業である。


泡は綿をただくっつける。素材の良さをいかしました。

男は黙って、オッポロビール。いや男じゃないが、次はアームの部分にとりかかろう。

 

 
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