「そんなわけで最後の店、『中国茶房8』ですよ!」
「やたら坂をのぼったところにありましたね」
「恵比寿から目黒に向かう方向の坂って、キツいんですよね。しかし分かりにくい場所にある店なのに、混んでるね」
「2時間制だって言われましたよねー」
「地元の人は知ってる店なんだろうなあー」
「だって北京ダック、さばいてますよ、そこで!」
「あ、あれはコース料理じゃないと食べられないんじゃないのかな。でも、ツマミも皆、激安ですよ。だって105円からだもん」
「アヒル料理も、辛旨いですね」
「ていうかもう、夕刻で、普通に店が開く時間になってしまいましたねえ」
「そうですねえ」
「そういうワケで、紹興酒をボトルで頼んでしまいましょう」
「意義無しです」
(中略)
「……だから、そう思うわけですよ!」
「同感です」
「で、今回、どこがいちばん良かった?」
「信濃路かなー。終電で山手線で困ったとき、あそこで降りればいいかなーと」
「そだね、使える。恵比寿も使える。
しかし何か、明るいうちに呑むビールってまわるねえ、まわるじゃんかあ…」
「まわりましたねえ、全部、いい店ばっかりだし…」
「うん、ぜんぶいいみせー。
あ、今回のって、あくまで私たちが勝手に居酒屋周遊しただけの記録なので、行きたい店舗データとかは、個々、検索してくださいねー」
「適当だなオイ!」
「いやもう、全部いい店だから、大丈夫!」
……翌日。
私は信じられないような二日酔いとなり、身体が全く動かない一日を過ごした。友人Aも熱が出たらしい(申し訳ない)。
しかし、それはまた別の話だ。
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