旅人はアスパムへ向かった
昼間はどこかで人が集まるイベントをやっているのかと思って、案内所の人に聞いてみた。
話によると、特にイベントはやっていないが、「アスパム」という建物のまわりにある「ラッセランド」に「ねぶた」が格納されているらしい。
ネーミングと情報の配列がRPGみたいだ。そしてパーティはアスパム城へ向かったわけだ。ざっざっざ。
見えてきた
凄くデカくて、凄く尖ってる、凄い建物がそこにはあった。あれがアスパム。 ロボットに変形しそうな造形だ。
確かに、そっちの方へ歩いていく人は多いみたい。あそこにみんながいるはずだ。
駅から徒歩10分くらいにそれはあった。物産品が売られてにぎわうアスパムの一階を通り過ぎて、裏側にある「ラッセランド」へ出た。
案内所の人の「イベントはやっていない」という話とは違って、おじいさんがマイクを持って威勢よく歌っていた。いい歌声につられて踊るおじいさんがいたりして、十分なイベントだと思った。
誘われて踊るおじいさん
踊るおじいさんを後目にして、小屋に格納されたねぶたを観にいく。夜まで我慢したほうがいいだろうか? いや、夜まで我慢できない。
ねぶた小屋だ
ラッセランドの敷地には白い小屋がたくさん並んでいて、その中に一台ずつねぶたが収められている。つまり、ねぶたのお宅訪問と言うわけだ。
屋内なのに雲が浮いてる
ファラオ、筋肉すげえ
ねぶたは幅9m、奥行7m、高さ5m(台は2m)の大きさで制限されていて、ワイドな外観になっている。
正直なところ、高さが幅の半分くらいしかないので、「イメージしたより大きくないな」と思った。
運行中は近づけないが、今なら近づき放題写真撮り放題だ。近づいてみると、和紙に絵具が塗られた感じがして手作りだと分かる。
わーい
台の下の機械に興味を示す
さっき「イメージしたより大きくないな」と言ったが、こうやって写真を見るとノリノリだ。口では素直になれない僕。
でも、やっぱり灯りがともって、動いているねぶたを早く見たいと思う。
時刻はまだ4時だ。空は明るく、ねぶたの運航が始まる7時まであと3時間近くある。どうしたものか。
することがなくなった
考えてもやることが思いつかなかったので、6時までホテルで待機することにした。幸いにして、今日泊まるホテルはねぶたの運行コース上にあるので移動は楽だ。