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ひらめきの月曜日
 
でかい壺を買った 〜石鍋でナンを焼く〜

ドアを開けたらこんな壺が待っていた。玄関を占拠する壺

でかさがうまく写真で伝わらないのがもどかしい。写真で見るのの数倍、実際見た感じではでかい

ようやく気持ちが落ち着き、改めて壺と対面

覚悟はしていたが、でかい

壺は、でかかった。

いや、私が注文したのだから当然覚悟はしていたのだ。kawatyaki_hさんのアドバイスによると、ナンを焼くには壺をカンカンに熱くしなければならないため、壺が大きすぎるとなかなか熱くならず大変かもしれません、ということだった。

それでもやっぱりナンは大きく焼きたい。サイズについては理想と現実の間をとりつつ熟考して決めた。

にもかかわらず、届いた感想はただただ「でかい」だ。でかさにインパクトがある。部屋の遠近感がおかしいのだ。だって壺って普通もっと小さいものだろう。

もちろんこれでナンを焼くと思うとテンションは上がる。ワクワクしてくる。が、平行して結構焦っている。あまりにもでかい。

届いた日は休日だったので、真っ先に家族に何と言い訳すればいいのかを考えた。事前に何も説明していなかったのだ。私の家はかなり狭い。そんな狭い家に、でかい壺が来た。状況としてこれは、けっこうマズいんではないか。

うまく言えないが、ちょっとしたショックを受けた私は、状況を受け入れられずに壺をそのまま玄関に置きっぱなしにしてしまった。

ほどなくして、「あっ」という声が聞こえた。夫が壺を見つけたようだ。

「ちょっと! なんかでかい壺があるよ!」

うん、あるね、壺。なんだか会話からして完全に日常が乱されている。すごいぞ、でかい壺。改めてナンを焼くために買ったものであることを説明。焼き終わった後のことは改めて考えるからとおさめる。

夫はでかい壺があるという状況自体がどうも落ち着かないようだった。何を焦ったのか

「とりあえず(壺の中に)何か入れたらいいんじゃないか」

などと言い出していた。ただ、なにもせずに部屋の片隅に壺があるという状況が受け入れられない感じ、すごくよく分かる。

でもこれから私はこれでナンを焼くのだ。だから大丈夫。これはただのでかい壺じゃないんだ。美味しいナンを作り出すでかい壺なんだ。

とりあえず入ってみるか……
上から見たら、真っ黒な異次元への扉が開いた
床の間からもあふれる
加湿器や空気清浄機と見比べるとでかさが分かりやすいでしょうか


 <もどる 壺がでかいのは分かったからナンを焼こう>
 


 
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