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はっけんの水曜日
 
「ぼった/ぼったら」を追って(迷走編)
 


先日、「『ぼった/ぼったら』って何だ?」という記事を書いた。

  • 「ぼったら」は、埼玉県川口と千葉県浦安のローカルフードで、もんじゃに似た食べ物
  • 東京、千住方面では「ぼった」という名称で愛好れている
  • もんじゃよりも汁が濃く、土手など作らなくてもそのまま焼けるかたさ
  • 私が個人的に研究した結果、おそらく粉1:水5の割合が「ぼったら」の配合。グラタンくらいの口当たり。ちなみにもんじゃは1:12。

うーん、たかが粉モノといえど、難しいものなのだ。
…前回は千住にしか視察に行けなかったので、今回は川口、浦安まで行ってみることにした。
しかし、果たして私が仮定して配合は、だいたい合っているのか? ドキドキバクバク(←自信ナシ)。

(text by 大塚 幸代

というわけでまず、「大本命!」「ここを知らなきゃモグリ!」「小学校のそばにある店で、価格帯が超安く、子供が駄菓子と一緒に食べる『ぼったら』屋としては最高峰!」「味もスゲー!」との噂をきき、川口(正確には川口近くの都内)の某店にやってきたのだが…。

近所の方にきいたら、「暑いので休業してるみたいですよ」とのこと。年配のご婦人がお一人でやっているのだそう。ああああ…でも、そりゃそうですよね、猛暑ですから。

これはもう9月以降に再訪することにして、浦安で有名な「ぼったら」のお店、「小ばなし」という店に行ってみた。

ここは、「ぼったら」を名物にしよう! と意識的に営業されている店だった。ぼったら/もんじゃの説明もバッチリとメニューに載っていた。でも観光客っぽい方はほとんどおらず、地元の方々で満席だった。ぼったら、愛されているのですね。

それにしても…安い。都内より全然安い。私は一番人気の「生物ミックス(578円)」をオーダー。

それで、食べてみたのだが。
やはり、グラタンくらいの固さだった。もんじゃでもない、お好み焼きでもない、独特な固さ…!!
これを小さい頃から食べ続けていたら、もんじゃもお好み焼きも、「何か違う…」って感じちゃうんだろうなあ、と想像した。どうですか、浦安っ子の皆さん。

 

■新たなチャレンジ、鉄板焼きグラタン

「ぼったら」が「グラタンみたいなかたさ」だったことから、「ひょっとして、インスタントグラタンだったら、ホットプレートで焼けるんじゃないかなー」と思いついてしまい…ついやってしまった。

鶏肉、タマネギなど、材料をぜんぶ入れてまぜまぜ。

とりあえず、先に具を炒めます。

炒めたら、汁も全部投入して、グツグツ火を通します。

あ、出来た。焦げ目がウマイです。でも「ぼった」より、ちょっとユルい気が。ちょっと小麦粉入れればいいのかなー。

■何がしたかったのか分からなくなってる感はありますが

「鉄板系の粉モノ」って、もんじゃ、お好み、ぼったらの他にどのくらいあるんだろう。それぞれに深いこだわりがあるんだろうなあ、と考えると気が遠くなる。
しかし、自分で作ること、出来立てを食べられることは、やはり楽しいなあと思った。
焼きグラタンじゃないけど何か発明したい。焼いてスゴイもの、うむむむ…。小麦粉で出来てるものなら全部イケル気もするが。うむむむ…。
自宅で「偽ぼったら」を食べながら、考えてみることにします。


 
 
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