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ちしきの金曜日
 
東西二大トリックアート

■梅田作品に一日の長ありか


両国にはなかった階段トリック。その他見どころがちりばめられている。

両国のトリックが窓一辺倒だったのに対し、ここ梅田地下街ではドアあり階段ありと、その持ち技の多さに感服する。あの手この手のトリック攻め。トリックアートの曼荼羅世界だ。

それだけではなくいわゆる「ウィット」というものがちりばめられているのもポイントだ。上の写真だと、ラファエロの名画「アテネの学堂」へのオマージュと思 われる階段の上の賢人の唐突な出現がそれである。以下、いささか浮かれすぎの感もある、おもだった「ウィット」をご覧いただきたい。


奥さんに買い物を持たされる旦那さん。持ちきれなくて荷物が落ちかけている点は完璧なウィットプレイといえる。
穴に落ちる人物とそれを眺める子ども。もはや伝統芸ともいえるアクションもしっかり押さえている。
こちらも定番。驚く表情など、完璧である。
落書きを消す絵の人。これもトリックアートではおなじみのモティーフだ。

広告は本物。それを運ぶ体の業者さんトリックアート。もはや非の打ち所がない。

■なぜだかなんとなく救われた気持ちになった


こちらの作品も誰も気にしていないようだ。

そしてここ梅田でもこのトリックアートを誰も気にしていないようだった。そのことはぼくに「やはり」と思わせると同時に、すこし救われた気分になった。

この安堵はうまく説明できない。強いて言えば、梅田のこの作品でさえ耳目を集めることができないのなら、両国物件が同様の対応を受けているのもやむを得まい、といったところか。ありがとう、梅田地下街。


と、思っていたら、両国で予想外の事態に出会った。


記念撮影しているではないですか。

一瞬、「記念撮影をする人をモティーフにしたトリックアートか」と思った。

■ちなみに両国物件はさらにエスカレートします

ようやくここでトリックもおしまいかとおもいきや…

よく見たら、石垣自体がトリックアート。しかも風船とハトも付属。

いやいや、さすがにこの「窓」はないわー。

 
 
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